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第53話 シューティー再び

サトシ達一行は、とある森のそばにて

「ミジュマル、水に潜れるように、今日も特訓だ!」
「ゼニ!」
「ミ、ミジュマ!」

今日も今日とて、今だに、水に潜れないミジュマルの為、ゼニガメと共にトレーニング中だ
その側では

「キバゴ、今日も、ダブルチョップの特訓!!」
「キバ!」

「私たちも、サトシくん達に負けないように特訓頑張りましょう!」
「チャオ!」
「チョロ!」
「ムン!」
「アン!」
「ココモリ!」
「モシ!」
アイリスとベルもまた、彼に習い特訓中だ

そんな彼らを眺めつつ、シゲルは、例の白いレリーフを解読中だ
「まだ、何か調べてるのか?」
「うん、場所は分かったけど、他にも何か手がかりがあると思ってね?」
「成る程な・・・、ここの文字、少し気になったところがあるんだが」
「ん? 何処?」
とシゲルに付き合う形で、シンジも手伝っていた

「デント、これ味見どうだ?」
「ん〜、うん! 流石タケシだね〜、実にデリシャスだよ〜、へ〜、お味噌を隠し味にしたのかい?」
「ああ」
「こんなクリーミーになるもんなんだね〜」
「味噌も種類があるからな」
「!? そうなの!?」
「ああ、因みに今使ったのは白味噌だ」
「へ〜、茶色だけじゃないのか・・・奥深いね、君の地方も」
「まあな〜、こっちはハーブが主流みたいだな? この間の蒸し焼き、ハーブで香り付けしてただろう?」
「ふふふ、カフェでも人気だったんだよね〜、あの料理は」
「へ〜、デントの実家のカフェにも行ってみたいな」
「是非来てよ〜」
和気藹々に、それぞれ得意とする料理法を伝授しあいつつ和やかな会話が弾む
元ジムリーダーであり、方やポケモンブリーダー兼ドクター、方やポケモンソムリエ、名は違えどポケモンの事に関する事を得意とする2人で、料理も得意として居るためかとってもよく気があう様だ

「(・・・う〜ん、なんか久々に平和だ・・・いいな〜、ふふふ)」
その様子を第三者として見ては、笑みをこぼしつつケンジは、スケッチブックに、ハーデリアやダルマッカ、マラカッチの事を色鉛筆でそれぞれの特徴を観察しつつ絵にしていく

彼は、ポケモンウォッチャーだ、ポケモンを観察し、それを絵にしてポケモンをより分かりやすくなる様にと研究して居るのだ

その関係で、今やオーキド研究所のオーキド博士の元で助手をし修行して居るのだ

「(こんな風に、誰かと共に旅してるなんてね・・・)」
オレンジ諸島で、一人でフラフラして居た頃には考えられない事だった
自由気ままに、スケッチブック片手に、オーキド博士に憧れを抱きポケモンの事をほのぼのと研究しつつ絵にして居た頃が懐かしくもあり

今はもう、あの頃に戻りたいなど思いもしない

更新日:2018-06-03 10:24:45

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