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番外編4 《新しい仲間が出来ました》

「って、そういえば、デント、マッギョは?」
「ああ、この通りゲットしたよ〜、出ておいで! マッギョ!」

ポーン

「マッギョ!」

「!? 何この子!? 変な顔〜、シンジのオタマロといい勝負ね・・・」
「キバ」
「大きなお世話だ!」
「って、僕達が、痺れ粉で大変な時にゲットしたの?」

「そうさ! この釣りソムリエの僕が、この沼の主、マッギョを釣り上げ、ゲットしたのさ〜♪」

「「「「「は? 釣りソムリエ??」」」」」
「・・・ま〜た、めんどくさそうね・・・」
「キバキバ・・・」
「「「あはは・・・」」」

またもや、何かの病気を発症したらしいデントに、周りはポカンとするか、めんどくさそうな顔をするか、苦笑いをするかに別れては、目をこれでもかと輝かせる男を見た

「そうさ! この世界の川や沼、池や湖、そして! 広い大海原には、見たことの無いその地の主が入るわけだよ! それを釣って釣って釣りまくるのが、釣りソムリエさー!! マッギョを釣り上げたという事は、さらなる高みを目指しているって事になるのさ! 釣りソムリエとして大きな一歩なんだよー!!」

「あぁっ、相変わらず趣味多彩で・・・」
「趣味ありまくりなのもどうかだよね・・・デントって何のための旅してるんだろうね・・・」
「ほんとね・・・」
「あ〜うざい・・・」
「キバ・・・」
「だな・・・」
と熱弁を振るう男に、皆引いていく

「で? サトシの方は? マッギョとガマガルがいたんでしょう?」
「おお、俺もガマガルゲットしたぜ、ミジュマルのお陰でな」
「ミジュ!」
ミジュマルが、ポンとホタチを叩き、フフーンっと鼻息荒く胸を張り、えっへんという風に腰に両腕を当て、どやっーと頑張った事をアピールしていた
「ガマガルゲットおめでとう、サトシ、ミジュマルも、よく頑張ったね? 何はともあれ、水中で目を開けられるようになったんだもんね?」
「トラブルは、嫌だけど、何が功をそうするか分からないものね〜」
「キバ〜」
「ははは、でも、俺達も助かったからな」
「だね、ミジュマル、本当にありがとうね?」
「ブラ」
「ミジュ〜」
テレテレと、ミジュマルは照れまくる

「ねっ、ねっ、サトシのガマガル見せてよ!?」
「キバキバ!」
「ああ、良いぜ」
ニカッと笑うサトシ
「うんうん、うざい人の後のサトシの笑顔は癒しね〜」
「ピカピカ」
「キバキバ」
「タジャ」
「ポカ」
「ズル」
((((それな〜))))

と、後ろで、まだ、ぺらぺらとうんちくを述べるうざい緑はほっぽって
全員、サトシの方へと視線と意識を向け

「出てこい、ガマガル!」
「ガ、マ」
「わあ〜、あははは、こっちも変なポケモン〜、シンジのオタマロの進化した姿な訳でしょう? シンジ、複雑な気持ちするんじゃないの?」
「ううう、煩い!」
「声吃ってるよ〜?」
「俺をからかう対象にするな!!」
「ま、まあ、まあ、まあ振動ポケモンって言うくらいだもん、その脂肪が振動し、超音波とかをより拡散しやすくなってるのかもね?」
「だろうな、オペラでも、太った人の方がより響く気がするしな」
「うん、例えば、世界一の大きなポケモンと言われるホエルオーの頭にも脂肪が沢山入っていて、この脂肪で超音波を広い海の中でも響くようにって蓄えられてるらしいよ?」
「へっ〜、成る程ね〜」
「それと、デントのマッギョも興味深いよね? 水の中に住むポケモンだけど、タイプは、地面と電気だよね?」
「そいえばだな、一瞬水タイプなのかと思いきや、予想外だよな?」
「それに、地面と電気タイプなんて他にいないもんね?」
「だな、まだまだ知らないポケモンいっぱい居そうだよな〜」
「ピカピカ」
「ヘンテコな見た目でも、侮れないのがポケモンだよ、マッギョってトラップポケモンだよね? 体の色を変えられるんだろうね、泥の中に潜んで泥と同じ色をして、その平べったい体を生かした攻撃が出来るわけでしょう? 見破るの難しそうだね」
「ああ、擬態って言うんだっけ?」
「そうそう、擬態のスペシャリストは、カクレオンやツタージャとかな、自然の中を生き残るには、テクニックがいるんだ」
「敵になるべく見つからない様にって事ね?」
「「そういう事」」
「まあ、何はともあれだ、ミジュマル、水の中で目を開けられたのはいいけど、もっともっと頑張らないとな? より強くなろうぜ?」
「ミジュマ!」
ポンッとミジュマルが、お腹のホタチを叩く
今までの様に弱気なミジュマルは、もう何処にもいない

次の街、ライモスシティへと、歩みを進めるサトシ達

ミジュマルの問題が一つ片付き

さあ、サトシの修行の旅は、まだまだまだまだ、続く

更新日:2019-07-24 15:58:34

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