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三田道頓    341  でもいい人だったわよ秋彼岸
三井無心    459  プールより女身となってあがりけり
三橋鷹女     74  薄紅葉恋人ならば烏帽子で来  
        105  堕ちてゆく炎ゆる夕日を股挟み
宮崎夕美     355  飛びながら高くなりけり秋の蝶
宮澤賢治     426  引き過ぎや遊女が部屋に入る蛍
村松恵理奈   552  ランドセル蛙ゲコゲコ下校中
室生犀星     2 青梅のうつくしく臀そろいけり
       250 障子洗ひて山々のやつれ見えにけり
八木蝉息   140 貨物船発ちてからっぽ冬の岸
山崎愛子   240 しぶいのにうましと喰へりしどみの実  
       307  立ち尿る老女のごとく恋こがる
山里有希子   63  田舎では星が降ります頭上注意
吉川英治     85 梅一路御岳見えたりかくれたり
吉村 昭    35  綾取の巧みな妻に少女の眼
       162 今日もまた桜の中の遅刻かな
安徳由美子   329  つっぱりを脱ぎ少しだけ夏痩せぬ
矢野 徳三郎  62 犬眠り猫あくびして蝶舞ひぬ
山尾玉藻    399 初めての老眼鏡に守宮来る
山崎宗鑑    339 手をついて歌申しあぐる蛙かな
蓬田紀枝子   544  百合咲いて裏が表になるわが家
渡辺鮎太    230 時雨村大字時雨字日差
渡辺誠一郎   53 無花果のなかの不覚や薬指
和田幸司    211 石榴の実モノクロの伯母に抱かれ
詠み人知らず  131 寒波駅赤線なぞる女中生
       278 スーパーで売ってる柿が落ちている
       547 読みかけの本食べかけのりんご置く
       554 立春のあしあとついたうんどうじょう

更新日:2021-02-16 07:46:25

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