• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 3 / 243 ページ

夢二、谷川俊太郎、炭太祇、辻貨物船、寺山修司、漱石の俳句選

14)竹久夢二

130   家庭簿記おさつのとこは英語にて
203   咲いて散って開いて散って五十年
254   小便でよき人の名を書いて見る
260   白壁や三里さきからおれが家
263   新家庭こわめしが出来粥が出来
570   渡鳥おくれてゆくはやもめかな


15)谷川俊水(俊太郎)

17  秋の季語知らずに逃げる赤とんぼ
44  在りし日のまま肩落としている外套
61  稲妻を娶りて詩人夭折す   
114  おろちかも川ふるさとの秋を呑む
115  俺を詠めと机の上に御器が来た
116   女ふたり私ひとり雪しぐれ
141   貨物船よ春の港に荷を卸せ
191   小姑の小声の小言苗代田
195   事果ててすっぽんぽんのくさめかな
225   潮干狩り白寿の母のはしゃぎよう
221   三社祭なまめく妻を見失う  
245  十月かあ死ぬまで生きろと蝉が鳴いている
257   少年期を虹の根元に埋葬す
265   ジン飲む人参齧るイマジン聴く
294   その少女上目遣いに薔薇を嗅ぐ
446   船からの波に舟揺れ春がくる
475   まずうなじ耳たぶまぶた初時雨
556   臨月が湯豆腐さらってよっこらしょ


16)炭 太祇

76  うつす手に光る蛍や指のまた
361   なき妻の名にあふ下女や冬籠
409   はつ雪や酒の意趣ある人の妹
450   ふらこゝの会釈こぼるゝや高みより
522   病んで死ぬ人を感ずる暑かな
546   淀舟やこたつの下の水の音


17)辻貨物船

9  吾が妻という橋渡る五月かな
29   熱燗や子の耳朶をちょとつまむ
64   稲妻やあひかったとみんないふ
68   芋虫の芋窮まりて胡蝶かな
70  鰯でも鯖でもよろし夕餉雲
106   落ち葉降る天に木立はなけれども
107   おでん煮ゆはてはんぺんは何処かな
127  火事見舞まだ盛大に燃えている
138   噛めば苦そうな不味そうな蛍かな
144   がらがらの電車の速さよ秋の暮
201  衣でて衣にはいるまるはだか
217  さみだれや酒屋の酒を二合ほど
226   潮干狩人波ひけば海来たる
251   少々は思案して跳ぶ蛙かな
291  せりなずな地震はこべらほとけのざ
308  駝鳥来て春の団子をひとつ食う
310  断崖やもう秋風のたちつてと
316  ちゃんちゃんこ玩具のような幼女かな
317  《蝶来タレリ!》韃靼のノ兵ドヨメキヌ
322   杖ついて蟷螂ゆるりと振り向きぬ
330   つという雨ゆという雨ぽつりぽつり
332  つゆのえんぴつの芯のやわらかき
348  床屋出てさてこれからの師走かな
363  夏木立少年の尿遠くまで
381  人参は赤い大根は白い遠い山
385  猫踏んじゃった又踏んじゃった年暮るる
398   葉桜やふとももはみな桜色
431  雛壇や他家の官女の美しき
472   盆踊り婆さんそろそろ帰ろうか
481  満月や大人になってもついてくる
490   みだれ咲くコスモスみだれ揺れやまず
503  目借り時先生頬っぺに御飯粒
529  雪降りつもる電話魔は寝ている
538  行く春やみんな知らない人ばかり


18)寺山修司

5  青空がぐんぐんと引く凧の糸
124  かくれんぼ三つ数えて冬になる
333  梅雨のバス少女の髪は避くべしや
465  ぺんぺん草生家はすでに他人が住む
509  もし汽車が来ねば夏山ばかりの駅


19)夏目漱石

10  赤き日の海に落込む暑かな
14  秋風や屠られに行く牛の尻
16  秋茄子髭ある人に嫁ぎけり
18  秋の蝿握って而して放したり
19   朝貌や咲たばかりの命哉    
30  あつ苦し昼寝の夢に蝉の聲
48  あんこうや孕み女の釣るし斬り
65  犬去ってむっくりと起きる蒲公英が
78   馬の背で舟漕ぎ出す春の旅
79  馬の蝿牛の蝿来る宿屋かな
83   海やけて日は紅に[・・・・・]
  

更新日:2020-02-22 05:28:13

AI時代を生き抜く思考:面白「百人五百句」の面白解釈