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《意地っ張り》

サトシは、ポケモンセンターに着き、ピカチュウ達をジョーイさんに預けている間
連絡を疎かにしていた、オーキド研究所へと電話をようやく掛けた

『サトシーーー!! ヘルプーーーーー!』
「!?」
ギョッとサトシは、思わず画面から身を引きつつ、苦笑をしてしまう
疲れた顔をするケンジと屍になり掛けているオーキド博士を見ては、罪悪で胸の内はいっぱいだった

画面の向こうでは、フシギダネ、エーフィ、シャワーズ、ドダイトス、ドレディア、バタフリー、ピンクちゃん、ゼブライカ、多分見えないがギャラドスなんかも奮闘しているだろう

預けてあったトゲピー、ムチュール、ユキカブリ、我慢に我慢をしていたチェリンボの駄々をこねる、喚き声が聞こえてくる

それに加えてプリンやバネブー、リオル、ビブラーバというトラブルメーカー達も大いに暴れまわっているらしく、オーキド研究所の荒れ果て具合に、サトシは

「コラ!!!」

『『『『!?』』』』

「プリン、バネブー、リオル、ビブラーバ!! そこへ正座しろ!」

ビビッとプリン、バネブー、リオル、ビブラーバが体を震わせて思わず画面越しに正座する

「俺と約束忘れたのか!? オーキド博士とケンジに迷惑を掛けないようにって言わなかったか!?」

『プ、プリ・・・』
『ブ、ブゥ・・・』
『ウ、ワウ・・・』
『ビ、ビブ・・・』
うぐっとプリンとバネブー、リオル、ビブラーバは気まずげな顔をする
「全く、約束破ったらどうするかって言った事、覚えてるな!?」
『『『『!!』』』』
四匹のポケモンの顔は途端に強張る
「約束だもんな? 約束は守る事! 俺はいつも言って聞かせてる事破ったんだ、覚悟はいいな?」
『『『『・・・』』』』
あわわっと口元を閉じたりしめたりと忙しく動かし、腕も忙しく動かし、慌てふためく
「おやつとクッキー、それに、ブラッシングは当分お預け・・・そう俺は言ったと思うが?」
『『『『・・・(目を逸らす)』』』』
「・・・それとも、げんこつの方がいいか?」
『『『『ぶる、ぶんぶん!!』』』』
目が本気のサトシに、更に顔を強張らせ、体をがくがく震わせて、必死に首を横に振る
そ、それはもっと勘弁だ
「なら、約束守れるよな?」
『『『『コクコクブンブン!』』』』
懸命に首を縦に振る
「おし、という訳で、オーキド博士、ケンジ悪いけど、シャワーズ、フシギダネ、バタフリー、ピンクちゃん、ギャラドス、チェリンボ、ユキカブリ、ムチュール、トゲピー、プリン、リオル、バネブー、ビブラーバ、ポニータ、チルットを転送してくれるか? どうせ、ポケモン国際連合に申請してるんだろう?」
『御察しの通りです・・・』
『悪いな・・・すまんがカビゴンもそっちで頼めるかの? カビゴンも今は見るのはちと気が重い』
「あ、ああ、じゃ治療が終わったら、ジュカインとかピジョット、オニゴーリ、ヘイガニ、ゴウカザルは預けるからな?」
『分かったよ、後で転送して?』
「ああ」

更新日:2018-03-16 22:45:43

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