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2018年01月09日(火) 22時00分00秒

テーマ:空想小説






「え?・・」、



半年の付き合いになる新聞販売店の

社長さんがやせこけた顔の前で何回も

手を合わせて





「ほら、最初の約束だっただろ・・

バイクの免許のある人が来るまでって」、



ごめんな・・



そう言いながら封筒を僕の手に握らせ

ポンポンっと肩を叩いた。





「また欠員が出たら連絡するから・・」、



社長さんは事務所の奥へと戻って行った。







午前四時。



自分の配達区域の部数を確認して束ね

それぞれに出ていく人達は、ちらっと

僕を見るだけで、特に声もかけない。



名前すら知らない人もいるそんな事務所

は、直ぐにからっぽになった。



昨日まで僕の使っていた自転車が古い

錆びた看板の下に待っているけど

僕はもう君に乗ることはないんだよ



封筒をぐしゃっと握りしめて外へと飛び出

していた。









更新日:2018-02-16 10:32:32

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