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第4章 意外な関係

 翌日の放課後、ツナは真奈の家に遊びに行くことになっていた。外は朝から雨が降っていた。
 「きっと、私がどこに住んでるかを知ったら、ツナ、驚いちゃうよ?」
 真奈が悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。
 「一体どんなところに住んでるの?」
 「じゃあ、ついてきて!」
 真奈が歩き始めた。ツナが、そのあとを追った。

 「さぁ、ここだよ!」
 ツナは、唖然とした。目の前の光景が、信じられなかった。
 「こ…、ここって…!」
 ツナが驚くのも無理はなかった。なぜなら、ここは、以前、ツナと六道骸が死闘を繰り広げた場所、黒曜ランドだったからである。
 「ホントに、ここに住んでるの!?」
 ツナが真奈に聞いた。「うそだよ~」って、答えて欲しい自分がいたが、
 「うん。9代目に、ここに住むように言われてるんだ」
 ツナの希望はあっさり打ち砕かれた。
 「さぁ、中に入ろ?いつまでもここにいたら、濡れちゃうよ?」
 真奈が4人の先頭に立って黒曜ランドの中へ向かった。ツナは少し怯えながら後に続いた。

 「ただいま!犬くん、千種くん、今帰ったよ!」
 ツナと骸が戦った映画館の跡地で、真奈が言うと、そこから2人の中学生が現れた。
 「げっ!?なんれ、コイツがここにいるびょん!?」
 「犬…。真奈の話、聞いてなかったのかい?」
 背が低く、まともに話せないのが城島犬、メガネをかけた無口なほうが柿本千種。2人とも、骸に忠誠を誓っている。
 「髑髏ちゃんは?」
 真奈が千種に聞いた。
 「…出かけてる」
 千種の返事は、素っ気なかった。この2人が普通に話しているのを見て、ツナは驚いた。
 「もしかして、知り合いなの?」
 「あぁ、そっか。ツナにはまだ話してなかったね!実はね…」




 「私、六道骸くんと幼馴染なんだ」

更新日:2009-03-07 00:04:04

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REBORN!(リボーン)小説~もう1人の守護者~