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第1章 雪の波動

 「おい、リボーン!いるんだろ!?」
 放課後、帰宅したツナは自分の部屋でリボーンを探した。真奈も一緒だった。
 「オレはここだぞ」
 ツナがベッドの下を覗くと、ツナの顔面に強烈な蹴りが入った。ツナは壁に吹っ飛ばされた。
 「ちゃおっす。ようやく来たな、真奈」
 ベッドの下から現れたリボーンは、真奈を見るとうれしそうに笑った。
 「久しぶりだね、リボーン!元気にしてた?」
 痛みをこらえながら立ち上がったツナは、この状況がさっぱり理解できなかった。
 「ちょ…ちょっと待って!この子、リボーンの知り合いなの!?」
 「ああ。昔オレがイタリアにいた頃、真奈はオレと一緒によく行動してたんだ」
 リボーンはエスプレッソを片手に言った。
 「こいつ、まだ小さい頃から戦闘能力が高くてな、ボンゴレの中で『天才少女』って呼ばれてたんだぞ」
 「ちょっと、リボーン!そんな昔のこと話さなくても…。恥ずかしいよ~」
 真奈の頬は少し赤くなっている。しかし、ツナはさらに驚いた表情を見せていた。
 「えっ、って事は…」
 真奈は、まるでそれが当たり前であるかのように言った。
 「うん、私、殺し屋なんだ」
 「えぇ~!?」
 ツナは、信じられないという表情で真奈を見た。すると、リボーンが言った。
 「真奈はな、ツナの新しい守護者なんだ。今まではありえなかったことなんだけどな」
 「えっ?」
 「お前ならもう知ってるだろうが、歴代ボンゴレのボスはみんな『大空のリング』を継承し、その6人の守護者がそれぞれ『雨のリング』、『嵐のリング』、『晴のリング』、『雷のリング』、『霧のリング』、『雲のリング』を継承してきた。しかし、真奈の体から、今まで存在しなかった、特別な波動が見つかったんだ。それが、『雪』の波動だ」
 「雪…?」
 「ああ。この波動を持つ者は、真奈ただ1人なんだ。だから、9代目の計らいで、特例でツナの守護者に加わることになった。7人目のな」
 ツナはまたまた驚いた。まさか、まだツナの守護者がいるなんて、想像もつかなかったからだ。
 「これが、その証拠だよ」
 真奈の細い右手の薬指で輝いていたのは、1つの指輪。ツナはそれを初めて見たが、それがボンゴレリングである事は一目見て分かった。
 「本当に…オレの守護者なんだ…」
 「まぁ、そういうことだ」
 ツナはまだ頭が混乱していたが、リボーンの言っている事はなんとなく分かった。
 「そういうわけで、これからよろしくね、沢田くん!」
 真奈は満面の笑みで言った。
 「ツナでいいよ、真奈ちゃん。みんな、オレのことをそう呼んでるし」
 「ダメツナってな」
 リボーンがからかった。
 「じゃ、ツナは私のこと、真奈って呼んでくれる?」
 「分かった!これからよろしくね、真奈!」
 その時、ツナの部屋に2人の少年が入ってきた。

更新日:2009-02-27 03:46:25

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REBORN!(リボーン)小説~もう1人の守護者~