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第10章 風紀委員長、来る

 「私にとっては、爆弾などおもちゃに過ぎん。貴様の軟弱な爆弾ごときで、私が倒れるわけがないだろう」
 グリムは崩れ落ちた獄寺に吐き捨てるように言った。
 「さぁ、一足先に死んでもらうぞ、嵐の守護者よ。雨の守護者と共にな」
 グリムが獄寺に止めを刺そうとした、その時だった。
 「待ちなよ」
 遠くから歩いてくるのは、学ランを肩に掛けた少年。その右腕には、「風紀」の腕章。そして指には、雲のボンゴレリング―
 「…貴様、ボンゴレの雲の守護者か」
 「僕が君の質問に答える義務はない。それより…」
 雲雀恭弥の目は倒れている獄寺と山本に向けられている。
 「何で並中の生徒が倒れてるんだい?もし君がやったのなら、並中への攻撃とみなし…」
 雲雀はトンファーを構える。
 「咬み殺す」
 「ほう、随分と自信があるようだな。ならば、返り討ちにしてやろう」
 グリムも再びチェーンソーを構え、雲雀に襲い掛かった。



 その頃、階段を降りたツナと真奈の2人は、小さなドアの前にいた。
 「この先に、何があると思う?」
 真奈が心配そうにツナに聞いた。
 「分からない…。でも、開けてみるしかないよね…」
 「うん。急がないと、髑髏ちゃんが心配だもんね!」
 「じゃあ、開けるよ?」
 真奈がうなずくのを確認すると、ツナはゆっくりとドアを開けた。



 「いらっしゃ~い、ボンゴレ10代目と、雪の守護者さん!ずっと待ってたんだよ?アンタたちを消すためにね!!」

更新日:2009-05-22 23:58:26

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REBORN!(リボーン)小説~もう1人の守護者~