• 13 / 18 ページ

第9章 圧倒的な力

 「貴様ら…。よくもやりやがったな…」
 男はツナたちを逃がされたことに激昂している。その目は、血のように赤い色に染まっていた。
 「まぁいい、ならば、このグリムが貴様らを消してやろう」
 グリムと名乗った男はチェーンソーを構えた。
 「お前なんかに消されてたまるかよ!!」
 獄寺が叫び、グリムに向かってボムを放った。そのボムはきれいな放物線を描き、標的へ向かって飛んでいく。しかし、グリムは余裕の表情で言った。
 「こんなもので私にダメージを与えられると思っているのか?」
 その瞬間、ボムは爆発する前に真っ二つに切り裂かれた。ただ、獄寺はすぐに叫んだ。
 「今だ、野球バカ!」
 「時雨蒼燕流、攻式八の型、篠突く雨!!」
 山本の剣がグリムを狙った。獄寺のボムに相手が気を取られている隙に、山本が突っ込む。見事なコンビネーションだ。しかし―
 「甘いな」
 グリムのチェーンソーは山本の剣を軽く受け止める。
 「貴様らでは、この私は倒せない」
 グリムは山本を容赦なく吹き飛ばし、山本は建物の壁にすさまじい勢いで激突した。
 「野球バカ!!」
 獄寺が叫んだが、山本にはすでに意識がなかった。
 「この野郎!ロケットボム!!」
 獄寺が再びボムを放つ。そのボムは空中で方向転換し、不規則な軌道で飛びながらグリムを捉え、大爆発を起こした。
 「直撃だ。オレの勝ちだな」
 獄寺はそう言って敵に背を向ける。しかし、背後に大きな影が迫り―
 「ぐはっ!!」
 その血まみれのチェーンソーが、獄寺の背中を切り裂いた。

更新日:2009-05-19 23:52:27

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

REBORN!(リボーン)小説~もう1人の守護者~