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第8章 突然の襲撃

 真奈が、学校に行くために黒曜ランドを出た、その直後のことだった。
 「犬!千種!」
 クロームの悲痛な叫び。彼女の目の前には、虫の息で横たわっている犬と千種の姿。
 「コイツら、本当にあの六道骸の部下だったの?全然大した事無いじゃん!」
 「油断すんなよ、カレン。アイツを捕らえるまでは、気を抜くな」
 「分かってるよ、ジェイク!久しぶりのミッションだし、失敗したくないもんね!」
 クロームの目の前で話している2人。1人は赤毛でショートカット、クロームと同い歳に見える女。もう1人は、黒髪で背の高い男。突然現れ、あっという間に犬と千種を倒してしまったのも、この2人だった。
 「誰なの…?」
 「私たちはね、アンタを捕まえにきたのよ。ある目的のためにね」
 カレンと名乗った女はさっきまでと違い、冷たい口調で言った。
 「帰って!」
 クロームが三叉槍を構える。しかし、後ろから押さえ込まれてしまった。振り返ると、そこにいたのは、さっきまで目の前にいたはずのカレンだった。
 「残念だけど、アンタにはしばらく眠ってもらうから。いいよ、ジェイク!」
 ジェイクという男は、無表情でゆっくりとクロームに近づいていく。
 「イヤ!離して!」
 クロームの叫びは届くはずもなく、ジェイクがクロームの頭に手をかざした。その瞬間―
 「!!!」
 クロームはひざから崩れ落ちた。その時には、すでに意識を失ってしまっていた。
 「ミッションコンプリート、だね!」
 カレンの笑みは残酷なほど輝いていた。
 「あぁ。さっさとコイツを連れて帰ろうぜ」
 その瞬間、2人は姿を消した。意識を失ったクロームとともに。

更新日:2009-03-19 21:31:05

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REBORN!(リボーン)小説~もう1人の守護者~