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第7章 SOS
翌日、ツナは授業に集中できていなかった。昨日のクロームの言葉が、頭から離れなかったからだった。真奈に秘められた力、それは一体何なのか…。
リボーンにも相談したが、答えは出なかった。
「オレにもよくわからねぇ」
いつものリボーンらしからぬ言葉だった。山本や獄寺も同じ答えだった。
「考えてたって仕方ない。とりあえず、みんなで真奈を見守っていくしかないか…」
ツナがこの結論を導き出したとき、頭の中に謎の映像が流れ込んできた。
その部屋は、暗かった。辺りは血まみれになっている。そこに倒れている2人の少年。1人はメガネを割られ、もう1人は歯を無残に折られている。その顔に、ツナは見覚えがあった。
「まさか…ウソだ…!」
それは紛れも無く、千種と犬だった。2人とも虫の息だ。助けなきゃ、そう思ったが、何もできない。その時、
「…た…すけ…て…」
微かに聞こえた弱々しい声。この声も知っている。
「…クローム…!!」
その瞬間、映像が変わった。新たに映し出されたのは、並盛駅。その地下―10年後の世界では、ミルフィオーレのアジトだった場所に、手足を縛られ、監禁されているクロームの姿―
その瞬間、ツナはハッと目を覚ました。隣を見ると、真奈も青ざめた顔をしている。山本、獄寺も異変に気づいた様子だ。
「ツナ…今のって…!!」
「うん!クロームが危ない!!」
4人は同時に立ち上がった。そして、カバンも持たずに教室を飛び出した。
「すいません、早退しますっ!!」
「オ…オイ!授業中だろ!急にどうした!」
背後で教師の呼ぶ声が聞こえたが、4人は振り向かず、一目散に走り出した。
「どうやら、並盛の風紀がまた汚されているようだ」
ツナたちと同じ映像を見た雲雀も、動き始めた。
「風紀を乱す奴は、咬み殺す」
リボーンにも相談したが、答えは出なかった。
「オレにもよくわからねぇ」
いつものリボーンらしからぬ言葉だった。山本や獄寺も同じ答えだった。
「考えてたって仕方ない。とりあえず、みんなで真奈を見守っていくしかないか…」
ツナがこの結論を導き出したとき、頭の中に謎の映像が流れ込んできた。
その部屋は、暗かった。辺りは血まみれになっている。そこに倒れている2人の少年。1人はメガネを割られ、もう1人は歯を無残に折られている。その顔に、ツナは見覚えがあった。
「まさか…ウソだ…!」
それは紛れも無く、千種と犬だった。2人とも虫の息だ。助けなきゃ、そう思ったが、何もできない。その時、
「…た…すけ…て…」
微かに聞こえた弱々しい声。この声も知っている。
「…クローム…!!」
その瞬間、映像が変わった。新たに映し出されたのは、並盛駅。その地下―10年後の世界では、ミルフィオーレのアジトだった場所に、手足を縛られ、監禁されているクロームの姿―
その瞬間、ツナはハッと目を覚ました。隣を見ると、真奈も青ざめた顔をしている。山本、獄寺も異変に気づいた様子だ。
「ツナ…今のって…!!」
「うん!クロームが危ない!!」
4人は同時に立ち上がった。そして、カバンも持たずに教室を飛び出した。
「すいません、早退しますっ!!」
「オ…オイ!授業中だろ!急にどうした!」
背後で教師の呼ぶ声が聞こえたが、4人は振り向かず、一目散に走り出した。
「どうやら、並盛の風紀がまた汚されているようだ」
ツナたちと同じ映像を見た雲雀も、動き始めた。
「風紀を乱す奴は、咬み殺す」
更新日:2009-03-18 23:22:41