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漱石俳句の一覧 350 蓮の葉に〜 399 ふと揺るる

350・・蓮の葉に麩はとどまりぬ鯉の色
350ーA・・肌寒や羅漢思ひ思ひに坐す
351・・初鴉東の方を新枕
352・・ばつさりと後架の上の一葉かな
353・・初冬や竹伐る山の鉈の音
354・・初夢や金も拾はず死にもせず
355・・花売に寒し真珠の耳飾
356・・花芒小便すれば馬逸す
357・・花に酔ふ事を許さぬ物思ひ
358・・花の影、女の影の朧かな
359・・花の寺黒き仏の尊さよ
360・・花食まば鶯の糞も赤からん
361・・蛤や折々見ゆる海の城
362・・疾く帰れ母一人ます菊の庵(いお)
363・・腸に春滴るや粥の味
364・・春惜しむ人にしきりに訪はれけり
365・・春風にそら解け綸子の銘は何
366・・春風や惟然が耳に馬の鈴
366ーA・・春風や女の馬子の何歌ふ

367・・春恋し浅妻船に流さるる
368・・春雨や京菜の尻の濡るる程
369・・春雨や寝ながら横に梅を見る
370・・春雨や柳の下を濡れて行く
370ーB・・春の雨鶯も来よ夜着の中

370ーC・・春の雨晴れんとしては烟る哉
370ーA・・春の川橋を渡れば柳哉

371・・春の川を隔てて男女哉 
372・・春の水岩ヲ抱イテ流レケリ
373・・春の夜の琵琶聞こえけり天女の祠 
373ーA・・春の夜の若衆にくしや伊達小袖

374・・春の夜や金の無心に小提灯
375・・春の夜や妻に教はる荻江節
376・・春や今宵歌つかまつる御姿 
377・・半鐘とならんで高き冬木哉
377ーA・・半途より滝吹き返す落葉かな

378・・日あたりや熟柿の如き心地あり
379・・牽船の縄のたるみや乙鳥
380・・引窓をからりと空の明け易き
380ーA ・ひたすらに石を除くれば春の水
381・・一つ家にひそかに雪に埋もれけり
382・・人に死し鶴に生れて冴返る
383・・一叢の薄に風の強き哉
384・・独居の帰ればむつと鳴く蚊かな 
384ーA・・独りわびて僧何占う秋の暮れ
385・・雛に似た夫婦もあらん初桜
386・・日は落ちて海の底より暑かな
387・・日は永し三十三間堂長し
388・・姫百合に筒の古びやずんど切
389・・灯もつけず雨戸も引かず梅の花
390・・ひやひやと雲が来る也温泉の二階
490ーA・・冷やかな瓦の上を鳥かなーーーー
391・・瓢箪は鳴るか鳴らぬか秋の風
392・・病妻の閨に灯ともし暮るる秋
393・・貧にして住持去るなり石蕗の花
394・・便船や夜を行く雁のあとや先
394ーA・・吹き上げて塔より上の落葉かな
395・・二人して雛にかしづく楽しさよ
396・・ふつゝかに生まれて芋の親子かな
396ーA・・仏性は白き桔梗にこそあらめ 
397・・仏壇に尻を向けたる団扇かな
398・・ぶつぶつと大な田螺の不平哉
399・・ふと揺るる蚊帳の釣手や今朝の秋

更新日:2019-09-13 18:51:36

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