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漱石俳句の一覧 300 湯婆とは〜 349 蓮剪りに

300・・湯婆とは倅のつけし名なるべし
301・・豆腐焼く串にはらはら時雨哉
302・・蟷螂の何を以てか立腹す
302ーB・・洞門に颯と舞ひ込む木の葉かな

302ーA・・屠牛場の屋根なき門や夏木立
303・・どこやらで我名呼ぶなり春の山
303ーA・・土佐で見ば猶近からん秋の山
304・・どつしりと尻を据えたる南瓜かな
305・・とぶ蛍柳の枝で一休み
306・・取り留むる命も細き薄かな
307・・泥亀のながれ出でたり落し水
308・・永き日やあくびうつして分かれ行く
309・・永き日や動き已みたる整時板
310・・永き日や韋陀を講ずる博士あり
311・・長けれど何の糸瓜と下がりけり
312・・亡骸に冷え尽したる暖甫哉
313・・鳴き立ててつくつく法師死ぬる日ぞ
314・・なき母の湯婆やさめて十二年
315・・奈古寺や七重山吹八重桜
316・・なつかしの紙衣もあらず行李の底
317・・なに食はぬ和尚の顔や河豚汁
318・・何事ぞ手向し花に狂ふ蝶
319・・何をつつき鴉あつまる冬の畠
320・・菜の花の隣ありけり竹の垣
321・・菜の花の中に小川のうねりかな
322・・菜の花の中に糞ひる飛脚かな
323・・奈良七重菜の花つづき五形咲く
323ーA・・名は桜物の見事に散る事よ
324・・奈良の春十二神将剥げ尽せり
324ーA・・縄簾裏をのぞけば木槿かな
325・・縄暖簾くぐりて出れば柳哉
326・・南天に寸の重みや春の雪
327・・何の故に恐縮したる生海鼠哉
328・・煮て食ふかはた焼いてくふかは春の魚
329・・ぬいで丸めて捨てて行くなり更衣
330・・布さらす磧わたるや春の風
330ーA・・猫も聞け杓子も是へ時鳥

331・・寝てくらす人もありけり夢の世に
332・・眠る山眠たき窓の向ふ哉
333・・懇ろに雑炊たくや小夜時雨
334・・能もなき教師とならんあら涼し
335・・呑口に乙鳥の糞も酒屋哉
336・・飲む事一斗白菊折って舞はん哉
337・・のら猫の山寺に来て恋をしつ
338・・乗りながら馬の糞する野菊哉
339・・範頼の墓濡るるらん秋の雨
340・・野分して一人障子を張る男
341・・野を焼けば焼けるなり間の抜ける程
342・・配達ののぞいて行くや秋の水
343・・灰に濡れて立つや薄と萩の中
343-A・・萩に置く露の重きに病む身かな
344・・萩の粥月待つ庵となりにけり
345・・白牡丹李白が顔に崩れけり
346・・橋杭に小さき渦や春の川
347・・橋なくて遂に渡れぬ枯野哉
348・・芭蕉忌や茶の花折って奉る
348-A・・芭蕉破れて塀破れて旗翩々たり
349・・蓮剪りに行つたげな椽に僧を待つ
349ーA・・春の川故ある人を脊負ひけり

更新日:2019-09-16 07:37:39

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