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漱石俳句の一覧 150 烏飛んで〜199 此炭の

150・・烏飛んで夕日に動く冬木かな
151・・かりがねの斜めに渡る帆綱かな
151ーA・・雁ぢやとて鳴ぬものかは妻ぢやもの

152・・かりそめの病なれども朝寒み
153・・枯蓮を被むつて浮きし小鴨哉
153ーA・・枯柳芽ばるべしども見えぬ哉
154・・厠より鹿と覚しや鼻の息
154ーA・・寒菊やこゝをあるけと三俵
155・・寒山か拾得か蜂に螫されしは
155ーA・・元日の山を後に清き温泉
156・・元日や歌を詠むべき顔ならず
157・・かんてらや師走の宿に寝つかれれず
158・・消えにけりあわただしくも春の雪
158ーA・・帰燕いづくにか帰る草茫々
159・・聞かふとて誰も待たぬに時鳥
159ーA・・ 黄菊白菊酒中の天地貧ならず 
160・・菊活けて内君転た得意なり
160ーA・・菊の香や晋の高士は酒が好き 
161ーA・・ 汽車去つて稲の波うつ畑かな
161・・君逝きて浮世に花はなかりけり
162・・君が琴塵を払へば鳴る秋か
163・・君が名や硯に書いては洗ひ消す
164・・客人を書院に寝かす夜寒哉
165・・伽羅焚て君を留むる朧かな
166・・今日ぞ知る秋をしきりに降りしきる
167・・清水や石段上る綿帽子
168・・桐かれて洩れ来る月の影多し
169・・霧黄なる市に動くや影法師
170・・きりぎりすの昔を忍び帰るべし
171・・切口に冷やかな風の厠より
172・・切口の白き芭蕉に氷りつく
173・・草尽きて松に入りけり秋の風
174・・草山に馬放ちけり秋の空
174ーA ・・草山の重なり合へる小春哉
175・・口切に こはけしからぬ放屁哉
175ーA・・轡虫(くつわむし)すはやと絶ぬ笛の音

176・・熊の皮の頭巾ゆゆしき警護かな
176ーA・・雲処々岩に喰ひ込む紅葉哉
177・・雲の峰風なき海を渡りけり 
178・・来る秋のことわりもなく蚊帳の中
179・・黒塀にあたるや妹が雪礫 
179ーD・・鶏頭に太鼓敲くや本門寺
179ーB・・鶏頭の黄色は淋し常楽寺
179ーC・・鶏頭や秋田漠々家二三
179ーA・・鶏頭や代官殿に御意得たり
180・・蹴爪づく富士の裾野や木瓜の花
181・・恋猫や主人は心地例ならず
182・・公退や菊に閑ある雑司が谷
183・・紅梅は愛せず折て人に呉れぬ
184・・紅梅や舞の地を弾く金之助
185・・蝙蝠の宵々毎や薄き粥
186・・こうろげの飛ぶや木魚の声の下
187・・光琳の屏風に吹くや福寿草 
187ーA・・凩に鯨潮吹く平戸かな

188・・凩に裸で御はす仁王哉 
189・・凩の吹くべき松も生えざりき
190・・凩や海に夕日を吹き落す
191・・凩や冠者の墓僕つ落松葉
191ーA・・凩や弦のきれたる弓のそり

192・・凩や吹き静まって喪の車
193・・凩や真赤になつて仁王尊
193ーA・・五重の塔吹き上げられて落葉かな
194・・小袖着て思ひ思ひの春をせん
195・・東風吹くや山一ぱいの雲の影
196・・兀として鳥居立ちけり冬木立
196ーA・・五反帆の真上なり初時鳥
197・・五斗米を餅にして食う春きたり
197ーA・・此枯野あはれ出よかし狐だに

198・・此の下に稲妻起る宵あらん
199・・此炭の喞つべき世をいぶるかな

更新日:2019-09-20 06:07:25

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