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漱石俳句の一覧 100 落椿〜 149 烏瓜

100・・落椿重なり合ひて涅槃哉
101・・落つるなり天に向つて揚雲雀
102・・同じ橋三たび渡りぬ春の宵
102ーA ・・負ふ草に夕立早く逼るなり
103・・朧故に行衛も知らぬ恋をする
104・・女郎花を男郎花とや思ひけん
105・・思い切つて更け行く春の独りかな
106・・思ふ事只一筋に乙鳥かな
107・・親一人子一人盆のあわれなり
108・・愚かければ独りすずしくおはします
109・・温泉に信濃の客や春を待つ
110・・温泉や水滑かに去年の垢
111・・御曹司女に化けて朧月
112・・骸骨や是も美人のなれの果
113・・骸骨を叩いて見たる菫かな
114・・海棠の精が出てくる月夜かな
115・・海棠の露をふるるや朝烏
116・・垣間見る芙蓉に露の傾きぬ
117・・帰るは嬉し悟桐の未だ青きうち
118・・顧みる我面影すでに秋
119・・帰ろふと泣かずに笑へ時鳥
120・・顔洗う盥に立つや秋の影
120ーA・・柿売るや隣の家は紙を漉く

121・・垣老いて虞美人草のあらはなる
122・・柿一つ枝に残りて烏哉
123・・柿の葉や一つ一つに月の影
124・・限りなき春の風なり馬の上
124ーA・・廓然無聖達磨の像や水仙花
125・・駆け上る松の小山や初日の出
126・・掛稲や渋柿垂るる門構
127・・影二つうつる夜あらん星の井戸
128・・蜻蛉や杭を離るる事二寸
129・・陽炎や百歩の園に我立てり
129ーA・・崖下に紫苑咲きけり石の間
130・・重ぬべき単衣も持たず肌寒し
131・・かしこまる膝のあたりやそぞろ寒 
132・・春日野は牛の糞まで焼てけり
133・・風折々萩先ず散つて芒哉
134・・風に聞け何れか先に散る木の葉
135・・風に乗つて軽くのし行く燕かな
136・・風ふけば糸瓜をなぐるふくべ哉
137・・肩に来て人懐かしや赤蜻蛉
138・・門に立てば酒乞う人や帽に花
139・・蟹に負けて飯蛸の足五本なり
140・・鐘つけば銀杏ちるなり建長寺
141・・蚊ばしらや断食堂の夕暮に
142・・壁に映る芭蕉夢かや戦ぐ音
143・・壁に背を涼しからんの裸哉
144・・蒲殿の愈悲し枯尾花
145・・神かけて祈る恋なし宇佐の春
146・・雷の図にのりすぎて落にけり
147・・加茂にわたす橋の多さよ春の風
148・・乾鮭や薄く切れとの仰せなり
148ーA・・乾鮭と並ぶや壁の棕櫚箒
149・・烏瓜塀に売家の札はりたり

更新日:2019-09-11 05:47:24

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