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漱石俳句の一覧 50 家を出て〜99 落ちさまに

50・・家を出て師走の雨に合羽哉
51・・生き返るわれ嬉しさよ菊の秋
52・・生きて仰ぐ空の高さや赤蜻蛉
53・・活けて見る光琳の画の椿哉
54・・行けど萩行けど薄の原広し
55・・石橋の穴や蓮ある向側
56・・一山や秋色々の竹の色
57・・一大事も糸瓜も糞もあればこそ
58・・一里行けば一里吹くなり稲の風
58ーA・・いつの間にふくれけるかなこのかぼちゃ
59・・稲妻の砕けて青し海の上
60・・稲妻の目にも留まらぬ勝負かな
61・・稲妻やをりをり見ゆる滝の底
62・・犬去つてむつくと起る蒲公英が
63・・稲刈りてあないたはしの案山子かも
64・・稲熟し人癒えて去るや温泉の村
64ーA・・色鳥や天高くして山小なり
65・・魚の影底にしばしば春の水
65ーB・・鵜飼名を勘作と申し哀れ也

65ーA・・憂き事を紙衣にかこつ一人哉
66・・鶯の日毎巧みに日は延びぬ
67・・鶯や髪剃あてて貰ひ居る
68・・鶯や障子あくれば東山
69・・鶯や隣の娘何故のぞく
70・・薄蒲団なえし毛脛を擦りけり 
71・・埋火や南京茶碗 塩煎餅
72・・うそ寒み大めしを食ふ旅客あり
72ーA・・うそ寒や灯火ゆるぐ滝の音
73・・うた折々月下の春ををとこちす
74・・うつむいてひざにだきつく寒哉
74ーA・・うねうねと心安さよ春の水

75・・卯の花や盆に奉捨をのせて出る
76・・馬市の秣飛び散る春の風
77・・馬の子と牛の子と居る野菊かな
78・・馬に二人霧をいでたり鈴のおと
79・・馬の背で船漕ぎ出すや春の旅
80・・馬の蝿 牛の蝿来る宿屋かな
81・・生れ得てわれ御目出度顔の春
82・・馬を船に乗せて柳の渡哉
83・・海見えて行けども行けども菜畑哉
84・・海やけて日は紅に「以下なし」
85・・梅の奥に誰やら住んで幽かな灯
86・・梅の神に如何なる恋や祈るらん
87・・梅の詩を得たりと叩く月の門
87ーA ・・ 有耶無耶の柳近頃緑也
87ーB・・裏河岸の杉の香ひや時鳥
88・・裏山に蜜柑みのるや長者振 
88ーA・・憂ひあらば此酒に酔へ菊の主
89・・憂あり新酒の酔に託すべく
90・・ゑいやつと蠅叩きけり書生部屋
91・・烏帽子着て渡る禰宜あり春の川
91ーA・・黄檗の僧今やなし千秋寺 
91ーB・・大藪や数を尽して蜻蛉とぶ
92・・御かくれになつたあとから鶏頭かな
93・・おくれたる一本櫻憐なり
94・・厳かに松明振り行くや星月夜
95・・御降りになるらん旗の垂れ具合
96・・恐る恐る芭蕉に乗って雨蛙
97・・お立ちやるかお立ちやれ新酒菊の花
98・・男滝女滝上よ下よと木の葉かな
99・・落ちさまに虻を伏せたる椿哉

更新日:2019-09-16 04:17:47

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