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漱石俳句の一覧 450 八重にして〜 500 我を馬に

450・・八重にして芥子の赤きぞ恨みなる
451・・焼芋を頭巾に受くる和尚哉
452・・安々と海鼠の如き子を生めり
452ーB・・痩馬の尻こそはゆし秋の蠅
452ーC・・宿かりて宮司が庭の紅葉かな

452ーA・・柳散る紺屋の門の小川かな
453・・藪陰に魚も動かず秋の水
454・・藪陰に涼んで蚊にぞ喰はれける
454ーA・・山四方中を十里の稲莚
455・・山路来て梅にすくまる馬上哉
456・・山高し動ともすれば春曇る
456ーA. 一山や秋色々の竹の色
457・・病む人の巨燵離れて雪見かな
458・・孀の家ひとり宿かる夜寒かな
459・・病んで来り病んで去る吾に案山子哉
460・・病んで夢む天の川より出水かな
461・・夕月や野川をわたる人はたれ
461ーA・・雪の日や火燵をすべる土佐日記
462・・雪霽たり竹婆娑婆娑と跳返る
463・・雪を煮て煮立つ音の涼しさよ
464・・行く年の左したる思慮もなかりけり
465・・行く年や猫うづくまる膝の上
466・・行く年や膝と膝とをつき合わせ
467・・行春や里へ去なする妻の駕籠
468・・逝く春やそぞろに捨てし草の庵
469・・行春を琴掻き鳴らし掻き乱す
469ーA・・行く春を鉄牛ひとり堅いぞや
470・・行く春を沈香亭の牡丹かな
471・・逝く人に留まる人に来る雁
472・・湯壷から首丈出せば野菊哉
473・・温泉の山や蜜柑の山の南側
474・・湯槽から四方を見るや稲の花 

475・・宵の鹿夜明けの鹿や夢短か
476・・杳として桃花に入るや水の色
477・・甦へる我は夜長に少しづつ
478・・嫁の傘傾く土手や春の風
479・・寄り添へば冷たき瀬戸の火鉢かな
480・・楽寝昼寝われは物草太郎なり
481・・欄干に倚れば下から乙鳥哉
482・・立秋の紺落ち付くや伊予絣
483・・良寛に毬をつかせん日永かな
484・・料理屋の塀から垂れて柳かな
484ーA・・累々と徳孤ならずの蜜柑哉
484ーB・・聨古りて山門閉ぢぬ芋の蔓
485・・老聃のうとき耳ほる炬燵かな
485ーA・・若草や水の滴る蜆籠
486・・若葉して手のひらほどの山の寺
487・・別れるるや夢一筋の天の川
488・・吾影の吹かれて長き枯野哉
489・・吾恋は闇夜に似たる月夜かな
490・・吾心点じ了りぬ正に秋
491・・吾猫も虎にやならん秋の風
492・・吾輩は猫である名前はまだ無い
493・・吾妹子を夢見る春の夜となりぬ
494・・湧くからに流るるからに春の水
495・・藁打てば藁に落ちくる椿哉
496・・吾に媚ぶる鶯の今日も高音かな
497・・我一人松下に寝たる日永哉
498・・我一人行く野の末や秋の空
499・・我病めり山茶花活けよ枕元
500・・我を馬に乗せて悲しき枯野哉 

更新日:2019-09-13 06:50:52

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