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漱石俳句の検索 (あいうえお順) 引窓を 〜 曼珠沙華

・引窓をからりと空の明け易き
・日毎踏む草芳しや二人連れ
・ひたすらに石を除くれば春の水
・人か魚か黙然として冬籠り
・一つ家にひそかに雪に埋もれけり
・一時(ひととき)雨此山門に偈をかゝん
・人に死し鶴に生れて冴返る
・一叢(ひとむら)の薄に風の強き哉
・独居(ひとりい)の帰ればむつと鳴く蚊かな 
・独りわびて僧何占う秋の暮れ
・日永哉豆に眠がる神の馬 
・雛殿も語らせ給へ宵の雨
・雛に似た夫婦もあらん初桜
・日は落ちて海の底より暑かな
・日は永し三十三間堂長し
・姫百合に筒の古びやずんど切
・灯もつけず雨戸も引かず梅の花
・百年目にも参うず程蓮の飯
・ひやひやと雲が来る也温泉の二階
・冷やかな瓦の上を鳥かなーーーー
・瓢箪は鳴るか鳴らぬか秋の風
・病妻の閨に灯ともし暮るる秋
・昼の中は飯櫃包む蒲団哉
・貧にして住持去るなり石蕗の花
・便船や夜を行く雁のあとや先
・便なしや母なき人の衣がへ

・夫子(ふうし)暖かに無用の肱を曲げてねる
・風船にとまりて見たる雲雀哉 
・吹き上げて塔より上の落葉かな
・河豚汁や死んだ夢見る夜もあり
・二つかと見れば一つに飛ぶや蝶
・二人して雛にかしづく楽しさよ
・普陀落や憐み給へ花の旅

・ふつゝかに生まれて芋の親子かな
・仏性は白き桔梗にこそあらめ 
・仏壇に尻を向けたる団扇かな
・ぶつぶつと大な田螺の不平哉 
・筆の毛の水一滴を氷りけり
・太箸を抛げて笠着る別れ哉
・ふと揺るる蚊帳の釣手や今朝の秋
・蒲団薄く無に若かざる酔心地
・船火事や数をつくして鳴く千鳥 
・踏はづす蛙是へと田舟哉 
・麓にも秋立ちにけり滝の音

・冬枯れて山の一角竹青し
・冬枯や夕陽多き黄檗寺
・冬木立寺に蛇骨を伝へけり
・冬籠り小猫も無事で罷りある
・冬籠り黄表紙あるは赤表紙
・冬籠米搗く音の幽かなり 
・冬ざれや青きもの只菜大根
・冬の雨柿の合羽のわびしさよ
・冬の日や茶色の裏は紺の山 
・冬の山人通ふとも見えざりき

・降り止んで蜜柑まだらに雪の舟
・不立文字白梅一木咲きにけり 

・古池や首塚ありて時雨ふ
・古寺に鰯焼くなり春の宵
・ふるひ寄せて白魚崩れん許りなり
・古瓢柱に懸けて蜂巣くふ 
・降る雪よ今宵ばかりは積もれかし
・風呂吹きや頭の丸き影二つ
・碧譚に木の葉の沈む寒哉
・兵児(ヘコ)殿の梅見に御ぢやる朱鞘哉 
・蛇を斬つた岩と聞けば淵寒し
・弁慶に五条の月の寒さ哉
・木瓜咲くや漱石拙を守るべく
・木瓜の花の役にも立たぬ実となりぬ
・干網に立つ陽炎の腥き
・星一つ見えて寝られぬ霜夜哉
・細き手の卯の花ごしや豆腐売
・榾の火や昨日碓氷を越え申した
・蛍狩われを小川に落しけり
・仏より痩せて哀れや曼珠沙華
・時鳥あれに見ゆるが知恩院
・時鳥馬追ひ込むや梺川


・時鳥折しも月のあらはるゝ
 
・時鳥厠半ばに出かねたり
・時鳥たつた一声須磨明石
 
・時鳥弓杖ついて源三位
・時鳥名乗れ彼山此峠

・時鳥物其物には候はず
 
・ほのめかすその上如何に帰花
・ほろ武者の影や白浜月の駒 
・本堂は十八間の寒さ哉
・本堂へ橋をかけたり石蕗の花
・煩悩は百八つ減って今朝の春
・雪洞(ぼんぼり)の廊下をさがる寒さ哉
・本名は頓とわからず草の花
・本来の面目如何雪達磨
・本来はちるべき芥子にまがきせり 
・枕辺や星別れんとする晨
・馬子歌や小夜の中山さみだるゝ
・馬子唄や白髪も染めで暮るる春 
・まさなくも後ろを見する吹雪哉 
・真倒しに久米仙降るや春の雲
・待て座頭風呂敷かさん霰ふる
・招かざる薄に帰り来る人ぞ
・まのあたり精霊来たり筆の先
・真向に坐りて見れど猫の恋 
・真夜中に蹄の音や神の梅 
・満山の雨を落すや秋の滝
・饅頭に礼拝すれば晴れて秋
・曼珠沙華あつけらかんと道の端 

更新日:2020-01-21 10:37:29

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