月に１５日足らず

君の住む街の近くで働く


もしかしたら会えるのかな？

会ったらどんな顔したら良いかな？

笑顔で話し掛けられるかな？

そんなこと思いながら仕事をしている


君の住む街の近くへ行く時は

会えるはずもないのに

少しだけ期待してしまう


君に何度も告げた想いも

この距離のように

行ったり来たりを繰り返し

確かな想いと君の想いが同じではないと

何度も心に言い聞かせて来た


それでも、その想いが消えることはなく

わたしを支えるのは

君への想いと会いたいと思う気持ちだけ


誰にも祝福されないこの想いが

涙になって押し流されるとき


また君に会いに行こう

ただそれだけで良いと

微かな期待も心の底に

そっとしまって



君の住む街の近くへ行くときは

何もなかったかのように歩き出す



奇跡は起きないかもしれないけど

起きるかもしれないから