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ちぃたい天使と凄い人達との交流の話

迷子の子猫とシンオウチャンピオンとの遭遇

その日、シロナは、とある屋台の前で悩みに悩んでいる

(ん〜、コイキング焼きか、ヒウンアイスか、いかりまんじゅうか、フエンせんべいか、もりのヨウカンか・・・実に悩ましいわね〜・・・アイスクリームも捨てがたいし、綿あめも良さげよね〜・・・どうしましょうね・・・)
素敵な女性の悩ましい姿を見ては、屋台の人は直立不動になるし、その道をただ通っているだけの人は、振り返っては、声を掛けようかと迷っている者、ただ、美しい人を見ては、そのまま眺めては満足する者と多様に居ては溢れかえっている

それに気づかないマイペースな世界的チャンピオンは、屋台の品を見ては、まだ、頭を悩ませる

ぼすん

「!? え?」
そんな、シロナの足元に、何やら軽い衝撃があるのに、驚き
足元へ、視線をやると

「!?」
突如、チョロネコの着ぐるみのちぃたいお子が抱きついてるというか、ぶつかったままきょとんとシロナを見上げていた

「・・・ふえぇ・・・」
「!?」
途端に、大きな瞳はみるみると涙を溜めるのに、シロナは、ギョッとしてしまう
珍しく、慌てていた
「う、ふぇええ、しげ、たけ、ぴかいないの」
「ん?」
シロナは、思わず首を傾げ、ちぃたいお子と目線を合わせるため、しゃがんでやると
「しげ、たけ、ぴかいなく、ふえぇ」
「ああ・・・」
迷子・・・シロナは、拙い言葉使いに何とか理解した
というか、目の前のお子に見覚えがある
「・・・サトシくん?」
「! あう? さとのおなまえ」
「あら、やっぱり」
シロナも、あの動画を見ていた
あのお尻ふりふりさせる踊り・・・なかなか、好調に視聴数を伸ばしているらしく
動画の謎の天使に、ただ悶える者と、その正体を知る者により知るや否や、オーキド研究所へと電話だのメールが殺到しているなどとは、サトシ本人も、シゲルとシンジも知らない、タケシやらカスミ、ハルカ、ヒカリ、ノゾミ、シュウ、ハーリー、ジュン、ケニヤン、シューティー、カベルネ、ラングレー、ケンゴは、知っている
そういう事にうっとい奴と流行に聡い奴と別れる、サトシのパーティーは、流行何それ美味しいの?と思うサトシ、シゲル、シンジを置いてけぼりにする事もざらにある

まあ、それは置いておき、シロナも、その動画を見ては、悶えて、執事の人とかメイドさんも、一緒になって大きなスクリーンにて鑑賞していたなど、誰も知りはしない

「ふふふ、こんなとこで会うなんて、私結構幸運ね? そうだわ、あれ、一緒に食べないかしら」
シロナが、屋台の品を指して、ちぃたいサトシをナンパする
「・・・めっなの」
「!?」
シロナは、思わずボイスレコーダーを録音するボタンをポチッとなとしていた
ちぃたいサトシの「めっ」にときめいていた
本当天使・・・
「しげ、たけに、めっ、されるの、ままとたけ、デンのはいいの、さとしらないのめっなの」
「あ、ああ、なるほど・・・」
シロナは、またもや、やっと理解する
シロナが、自分の声を出す前に素早く、ボイスレコーダーの録音を切り、拙い言葉遣いのお子に感心する

良い子のちぃたいサトシに、シゲルとタケシは、ちゃんと知らない人に貰った物は食べちゃダメと言われていると言いたいのだろうと理解し、保護者(笑)達がしっかりしているのに、シロナは舌を巻きそうだ

流石は、ポケモン研究員の卵でポープと元ジムリーダーにして、ポケモンブリーダーとドクター見習いの上に、10人兄弟の長男だ

更新日:2017-12-06 23:05:23

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