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「サトシ欲しい、くれ、金ある」
キリッと何をのたまうか
「お金云々じゃないですって!!」
「ピカ!」
「マスターボールやる」
「こんな事に貴重なボールほいほいと遣ろうとすんなや、阿保!」
ぺしんと赤い帽子の同じ高さにある頭を平手で軽く叩き
「痛い、バカくそヘタレ」
「それ俺の事か!? 俺の事なのか!? もうバトルの相手しねぇぞおい!?」
「いい、サトシいる、シロナいる」
「ぐっ・・・この野郎・・・能面が・・・いい事教えてやろうと思ったのに教えねぇぞ、おい!?」
「何ヘタレイケメン」
「切り替え早っ、それ褒めてると思ってるんかーい! こういう時は、これだろう」
グリーンの手には、ポケモンクッキー・・・

「「「「「「「「・・・」」」」」」」」」
せこい・・・せこいぞ、カントー元チャンピオン、餌付けって、おい

しかも
「それ、俺焼いた奴・・・」
タケシのクッキーを武器にとか、せこい
「作った奴云々より、やる奴がモテる!」
チャンピオンの風格何処に・・・

チャンピオン(笑)が、シゲルの腕の中のちぃたいサトシの鼻先にクッキーを近づける

「・・・やぁの」
「!? ええ!?」
ぷいっとちぃたいサトシは、クッキーから顔を逸らし嫌がる
「まま、たけ、デンの」
「はい?」
「サトシ? それ、俺の奴だ、大丈夫だ」
「! あい」
グリーンの手からクッキーを掻っさらい、タケシが、ちぃたいサトシの口元へ近づけると
安心した様に、口を開け、パクリと食べた
「!? 何それ!? どういう事!?」
「ふふふ、教育だ」
「はい?」
グリーンは、ぽかんとタケシの得意げな顔を見た
その答えをシゲルが呆れつつ答えた
「前に、誘拐された時、怖いの人の所でプリン貰って食べたって言うので、知らない人からお菓子貰って食べたらダメだよって教えましたから」
「!?」
「俺か」
「僕か、サトシのママさん以外からは、貰っちゃダメって言ってあるもので〜」
「ガーン!」
良い子のちぃたいサトシは、教育済み
餌付け済みと発覚し、グリーン痛恨のミス
「うん、せこい作戦だめ、グリーンいつもそう、せこい」
「せこい言うな!! マスターボール投げようとしたお前に言われたくないわ!!」
「どっちもどっちかと・・・」
「ピカ」
「たけ、もっとあー」
「うんうん、後で歯磨きな〜」
「あーい!」
いいお返事の後、タケシからクッキーを貰い幸せそうに、んーっと唸り天使さながらひまわり笑顔炸裂させる

「やっぱくれそれ」
「やりませんよ!?」
「やらんぞ!?」
「ピカ!」
「「「「「「「「天使はやらん、とっとと帰れください」」」」」」」」

「辛辣か丁寧かはっきりしろ!!」
「むっ〜、しょうがない」

「う?」
くしゃとピカチュウの耳付きフードの隙間から大きな手のひらがくしゃくしゃと頭を混ぜるのに、ちぃたいサトシは、きょんとと見上げる
「また、しよ? バトル」
「! あい!」
大きな小指と小さな小指が絡み指切りして、優しい声に、にぱっと天使の笑顔を向ける

「「「「「「「「・・・」」」」」」」」
ああ、これぞ、ポケモンマスターの風格
チャンピオン(笑)とは違う

「心の声筒抜けーー!! この野郎!! 何最後いい格好してんだ!! 帰るぞ!!」
「おっと、じゃね? サトシ」
「? う??」

「「「「「「「「あーー!!!」」」」」」」」
「レッドーーー!!」
「レッドさーん!!」
「ピッカピーカ!!」
何羨ましい事をーーー!?

ちゅっとまん丸ほっぺに、ポケモンマスターからの贈り物

「ポケモンマスターに、ゲット出来ないものないよ?」
ふわりと無表情は溶けて
見たことの無い優しい笑み

貴重なポケモンマスターの笑顔
伝説のポケモンなみに珍しい貴重シーン

「・・・サトシって、やっぱり伝説ほいほいかもね」
「ピカ・・・」
「「「「「「「「うん・・・」」」」」」」」
「あう? たーい、あいあーい!!」

何も分かっていないちぃたい天使は、現役ポケモンマスターとチャンピオン(笑)に良い子に別れの挨拶を欠かさない

「やっぱ、あれ欲しい」
「それな・・・」

天使の笑顔を見ては、諦めきれる気がしない、現役ポケモンマスターとチャンピオン(笑)だった

終わり

更新日:2017-11-29 19:55:03

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