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5.この人に、みんなの気持ちを代弁して貰った

「う?」
「・・・」
ちぃたい天使は、現役ポケモンマスターと出会った

現役ポケモンマスターは、手に握られるそれを

「スットーーープ!!! レッド!!! それ投げるな!! それポケモン違うから!!」
「はっ!」

マスターボールを振りかざすレッドを、慌てて、グリーンが羽交い締めにし止める

ピカチュウの着ぐるみちぃたいサトシを、慌ててシゲルも抱っこして、レッドから隠す様に、抱きしめて遠ざける
サトシのピカチュウも、シゲルの肩に飛び乗っては、レッドを威嚇する

「つい」
「ついじゃねぇ、ついじゃ、お前がやると洒落にならんわ!!」
「欲しい」
「気持ちは分かるけどな、それ(マスターボール)は止めろ」
「みんなの気持ちだと思う」
「・・・」

「「「「「「「「・・・」」」」」」」」
否定が出来ない全員、思わず口をつぐみ頷きそうになって慌てて、首を横に振る

「それくれ」
「ダメですって!! そもそも、これ、あなたとバトルしたサトシですよ!?」
「知ってる」
「!? 何故!?」
「インターネットに、拡散されてんぞ、そのちぃたいサトシの萌え動画色々と」
「!?」
「ピカ!?」
グリーンの手に持つパソコンで、「ピカピカ体操を踊る天使」という題名で、ポケチュ◯ブ挙げられている
それに、シゲルとサトシのピカチュウは、目を見開く

「これ見た」
「んで、レッドが、マスターボール引っ掴んで、リザードンでぶっ飛んで行くから、慌てて俺が追いかけてきたって訳」
「・・・何してるですか!? ポケモンマスター!! これゲットしてないで伝説のポケモンゲット目指してくださいよ!!」
「伝説のポケモン以上の価値ある」
「というか、伝説のポケモンゲットしたら、レッド敵なしになるって、ヤバイって誰がって相手する俺がヤバイって、下手な事いうなや」
「「・・・」」
レッドとグリーン、両方の言い分に思わず頷く

現役ポケモンマスターに挑戦して叩き潰されるグリーンが見える気がして申し訳ない気持ちになるのは何故だろうか・・・

更新日:2017-11-29 19:53:48

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