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仲間大事にして何が悪い?

お昼の部門が、開始する

さあ、ヒカリの出番だ

ヒカリは、パチリス、相手は、ビッパ

「パチリス、天使のキッスよ!」
「ビッパ、穴を掘るで避けるんだ!」
「! パチリス、気を付けて!」
「チィパ!」

パチリスが、耳へ神経集中し、地面の中の音を聞き分ける

「そこだ!!」
「パチリス、尻尾でジャンプよ!! そこからスパーク!!」
「!! ビッパ、水遊びに冷凍ビーム! 地面を凍らせろ!」
「!」

水遊びと冷凍ビームのコンボ

パチリスが、凍る地面に足を取られた

「今だ! 頭突き!!」
「! パチリス、放電よ!!」
しかし、足を取られるのに、パチリスは放電を撃てず
もろに、ビッパの頭突きを食らってしまう
「! パチリス! 頑張って!!」
「ビッパ、必殺前歯だ!!」
「! パチリス、氷の上に蹲って! そのまま、放電よ!!」
「!? 何!?」
パチリスは、立つことなく蹲る、安定したその状態のまま、放電する
ビッパに、放電は決まり、電気の熱に凍る地面は、再び水へと変わった
「パチリス、その水を利用して、もう一度放電よ!!」
「!! ビッパ!!」

地面の水を味方にし、取って置きの放電を決めた
ビッパに、放電がまた決まったことにより

『バトルオーーフ!! 次へと進出するのは、ヒカリさんでーす!!』
「! やったー! パチリス、よく頑張ったわ! ありがとう!! 一緒に戦ってくれて」
「チィパ〜」
ヒカリは、ぎゅ〜っとパチリスを抱きしめる
「凄いな〜、やあ〜、やられたよ〜」
「ビッパ〜」
「! あ、あなたも凄いわよ〜、水遊びと冷凍ビームの組み合わせ、綺麗だし、水で湿らせた地面を味方に付けたのも、私気づかなかったし、ビッパ、パフォーマンスの時も思ったけど、可愛いわよね? 毛並みと艶もいいし、すっごく楽しそうだったし、ムックルも、身近なポケモンだけど、魅力よく引き出してたの感心しちゃったわ〜」
「! えへへ、ありがとう、ね? 君ってフタバタウンのヒカリちゃんだよね?」
「? ええ、そうだけど?」
「あ、やっぱりだ! 君のお母さんって、アヤコさんって言うんでしょう? 元トップコーディネーターの」
「!? あ、う、うん、そうよ? 自慢のママなの」
「だよね! うちのママが、ファンでインタビューの雑談よく買ってるんだけど、君の名前見たことあって、コンテストで、名前呼ばれるのに、あれって思ってさ? もしかしたら、そうなのかなって、あんなお母さんいたら、コンテスト上達するの早そうだしいいよね? いっぱい指導受けてるんじゃない? アドバイスとか貰うんでしょう?」
「や、ママは、その依怙贔屓はしないわ、今までの奴は、私が練習したり、仲間にアドバイス貰ったりして、完成させたの」
「ふ〜ん、じゃ、筋がいいのお母さんの遺伝って事だよね? パフォーマンスといい、バトルも、凄かったし、いいお母さんいるとやっぱり違うよね〜? いいな、あんなお母さんいてさ、羨ましいよ、お母さんみたいにコンテスト出てるのも、お母さんの背中見てでしょう?」
「ま、まあ、うん、そうね、そうなんだけど、ね?」
な、なんか、胸がもやもやするような・・・
この子に悪気無いの分かってるのにな、なんだか・・・私の努力したからじゃなくて、ママのお陰だって言われてるみたい

ヒカリは、思わず、ぎゅうと腕を握る手のひらに力を入れてしまう

「と、ごめんね? ありがとう、僕と真剣勝負! 納得の負けだよ」
「あ、う、うん、こちらこそ」
なんとか笑顔を作って必死に笑う
「・・・」
その間、パチリスは、口は笑ってるのに瞳は悲しそうなヒカリが、心配で、ヒカリを伺うも
ヒカリに、それを気にする余裕はなかった

更新日:2017-11-20 10:34:12

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サトシとヒカリの出来事 シンオウ特別編リメイク