とうとう、コンテストは、決勝へと移る

幾多のコーディネーターを掻い潜り
最後の舞台となる、フィールドは綺麗に整われた

激しい攻防などまるでなかったかの様に、綺麗さっぱりとフィールドは生まれ変わった

最後のバトルの為、最高のフィナーレを飾れる様にと主催者側の配慮らしい
最後の栄冠は、どちらが勝ち取るのか

会場も、テレビの向こうも、インターネットの向こうでも、今か今かと、その時を待っていた

「タケシ、シゲル」
「！？ ノゾミ」
「ケンゴ！？」
「あれ？ ジュン、いつ来たんだ？」
「ん？ 結構前からだ、お前のバトル見てたぞ〜、惜しかったな？」
「ああ、しょうがねぇよ、ある意味一発勝負だからな、俺の努力は、ヒカリには及んでいないだけだ」
「そうだね、あたしの方も、それは言えてるね、サトシの努力は凄まじいって事だ」
「むっ、でも、あの腕なのに自覚が無いとは、タチが悪いですわ」
「「「それ（な/ね）〜・・・」」」
「！？ おや、ウララも、来たの？ そっちの子達は？」
「俺は、タクだ」
「私は、ヒナよ」
「僕は、ハルキって言うんだ、サトシと仲良くなったの」
「へ〜、成る程？」
「でも、なんで、控え室からわざわざここに来たんだ？」
「ん？ 何言ってんの、モニター越しにさ？ あの2人のバトル見たってね？」
「ああ」
「面白くありませんわ」
「「「うんうん、同意」」」
「コンテストに出てなかったら、初めっからこっちで見たいよ、ね？」
「致し方が無いですけどね？ わたくし達はコンテストに挑戦する身ですもの避けられませんわ」
「まあ・・・」
「「分かんなくは無いな・・・」」
「・・・」
「結論、バトルは生観戦が一番って事だね？」
「ブラ」
「ン！」
「「「「「「「「そういう事」」」」」」」
結局みんな、バトル好きって事