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「「・・・」」
女の子が途方に暮れつつ泣きべそを掻きながら用意したと言われて、断れる奴が居るかと、サトシなら尚の事、仲間思いで、関係を大事にしていて、仲間として大切に思っている、カスミが泣いて居るのを知って見て、平気な訳が無い
「小さな事でも、サトシは、そうやって関係を大事にして作って来てるんだよ、時間を掛けてこつこつとね? サトシは、約束した事破った事ないんだよ」
「!? ええ!? まじか!?」
「約束なんて、その場の口約束だろう、出来ない事も出て来るだろう、破られる事もあるのに、何故、そうと分かるんだ?」
「僕は、ずっとサトシの近くにいた幼馴染だよ? 隣に住んで、ご飯も一緒の事多かったし、一番サトシを知ってるのは、僕だもん、君達や他の誰よりも多く時を重ねてるのに、知らない訳ないよ」
「「!」」
「って、自分だけ知ってるって思ってるの気に入らないな、俺もだろう、それは、と言うかカントー、ジョウト、ホウエン、シンオウと旅に付き合ってんだぞ? その間のサトシについては、俺の方が知ってる事多いぞ?」
「手紙とかメール貰ってますもの? 多少は分かりますよ、タケシさん」
「どうだか、サトシの成長を間近で見てるっての、サトシが、約束したことは、絶対破らないのは、俺だけじゃない、カスミも、ケンジも、ハルカも、マサトも知ってるよ、旅して来た仲間は、絆の深さは、あいつのポケモン同等だよ、シゲルだけ詳しいなんて事ない、な?」
「ン!」
「うん、それは、安心だね? だってね・・・サトシって行動力あるしさ、その上、無理無茶無鉄砲平気でするし、んで、天然トラブルメーカー製造機だわ、ポケモンホイホイだわ、厄介な相手に好かれる事数知れずだし・・・タケシか、ケンジいたら多少はましに思うし、頼むからタケシ、サトシ事見張って置いてね? 僕が、常に側に居られる訳じゃないし・・・」
「うっ、それはまあ・・・な? 肝には命じては居るけど・・・サトシに付いてくのやっとではあるな・・・なんせ、サトシって運動神経アホみたいにあるし、その上、こんな事ないと体力無限にあるんじゃね? って思っちゃう時あるし・・・それに、サトシ武術得意だわ、馬鹿力だわ、タイプワイルドだわ・・・はあ〜・・・」
「ン・・・」
「ごめんね? 振り回して・・・」
「いや、いいけどな・・・俺も好きで付いて来てる訳だし・・・」
「そう言ってもらえると助かるよ」
「「・・・」」
お前らは、サトシの親か!!
ずっと聞いて居るだけのジュンとシンジのツッコミは、心の中で重なった
「深い繋がりがあるとね? そうなるの、ね?」
「な?」
「ン!」
「またかーい! それ、心の声読むのなんなの!? こえーは!! エスパーか!! お前らは!! はっ、まさかお前らも超人か!?」
「失礼だね、観察力あるだけだよ」
「右に同じく」
「「・・・」」
相手は、ポケモン研究員卵の上に研究員のホープで頭は切れるシゲルに、片や、タケシは、元ジムリーダーで、今は、ポケモンブリーダーの修業中の身、観察力は優れていないとダメである
そんな能力をここぞとばかりに無駄に発揮するのやめて頂きたい、マジで
「シンジが、切り捨てる事も、サトシは、大事にしてるってことさ、必要ない事、無駄な経験なんて無いよ? その経験全部が、人として、トレーナーには、大事だよ」
「緩いな、経験なんて必要だと思うものだけあればいいだろう」
「はあ、分からず屋のあんぽんたんで、すっとこどっこいは、お呼びでないね〜、だからね?シンジ? それが油断なんだよ?」
「!?」
「僕は、君に言ったよね? 君が切り捨てて来たものがどれだけの力があるか、努力をして、長い時を掛けて築き上げたものは、君の言うところの強い力を覆すとは思わない訳? 今君、このコンテストを見ても何も響かないの? そう、君が、サトシのライバルというならね? 僕はがっかりだよ」
「くっ、言いたい放題言ってくれるな、お前こそ、トレーナーとして最高と?」
「最高? そうだね、最高じゃないよ、半人前だよ僕も、だってまだ、僕が経験していないことはいっぱいあるし、強いトレーナーは、まだまだ居る、でもね? 君みたいに、自分中心に見ていたら後悔する事も知ってる」
「!?」
「僕は、知って居るんだ、絆を深めた奴の強さを」
「な」
「教えられたからね? スマートにして来た奴とがむしゃらに頑張って来た奴との差を、僕もまだまだ、進化できる、絆の力に限界はないよ? シンジ?」
「・・・」
「「・・・」」
ふっとシゲルは、笑う
その笑みは、何処かサトシに被る

とタケシやジュンのみならず、シンジも不覚にもそう思ってしまった

更新日:2017-12-06 10:13:53

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サトシとヒカリの出来事 シンオウ特別編リメイク