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「? なんなの?」
「さあね? ほら、あたし達も準備準備」
「あ、うん!」

サトシが気になる手前、ヒカリとノゾミも、コンテストの準備に向かう

「気に入りませんわね・・・」
「!? ウララ、サトシに何かする気なの!?」

不穏なことを言うウララに、ヒカリは思わず突っかかる

「別に? ただ、コンテストを舐めてるようで気に入らないと思っただけですわ、だって彼ってど素人でしょう? わたくしの敵ではないですけど、コンテストを馬鹿にしてるようで気に入らないだけですわ」
「素人って・・・別にサトシは素人ではないだろう、どっちかっていうとアマチュアの方が合ってるだろう、それに舐めてるなんて言いがかりは寄せよ」
「そうだよ、サトシはそんな事しないよ」
「あら、ノゾミさんは、前にあの方が出た時反対ではありませんでしたか?」
「・・・前はね? ジムと両立するって、コンテストをまるで、ついでみたいにするの気に入らないって思ったけど、でも、サトシはそんな事しないって分かったんだ、どんな事も切実に、ちゃんと向き合って全力で取り組むんだって」
「ノゾミ・・・」
「サトシならコンテストに出ても不快に思わないよ、寧ろ出てもいいと思う」
「ふん、随分と甘くなりましたのね?」
「甘いかな・・・」
「というか、俺は、このコンテストで一番注意しないといけない奴だと思う」
「!? ケンゴ!?」
「だって、この中で一番ポケモンを扱うの上手いだろう?」
「「!!」」
ハッとヒカリとノゾミは、目をまん丸くさせて顔を見合わせた
「・・・」
ウララにも、覚えはあった
ついさっき、それを見ていた

彼と接するピカチュウ、イーブイ、ブラッキー、ベイリーフ、ハヤシガメ、モウカザル、ブイゼル、ムクホーク、グライオン、それに、テレビ電話越しにの向こうに映っていた彼のポケモンらしいフシギダネ、ベトベトン、キングラーがその証明をしている

ピカチュウやイーブイ、ブラッキーやベイリーフ、フシギダネなんかはまだ可愛い容姿をしているから可愛いと分かるのだ

けれども、ベトベトンやらキングラーなど、可愛げのない容姿をしていると認識していた
しかしだ、サトシへと向けるデレデレとした満面の笑みは、なんとも可愛らしく、本当に嬉しそうにしていた

ハヤシガメやらムクホーク、グライオンもまたそうだ、逞しい身体付きなのに、サトシの掌に身をまかせる様には、微笑ましさとこちらの心もあったかくなるようなほのぼのとした雰囲気に、ホッとしてしまうのだ

ピカチュウにしろ、イーブイにしろ、ベイリーフに、ブラッキー、フシギダネもまた、そうだ、彼のポケモンはどれもいい顔をしている

美人で、しなやかな身体付きも、毛並みの良さも認める
それにサトシにされるがまま、身を任せて撫でくりまわされる様は

(可愛らしいかったですわよね・・・)
知らず知らずの内に、自分の口角が上がってしまった時少し恥ずかしくなってしまった

ベトベトンやらキングラーなんかを可愛いと思う日が来るなんて思いもしなかった

更新日:2017-11-04 13:26:16

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サトシとヒカリの出来事 シンオウ特別編リメイク