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ノゾミと見せかけてサトピカ編

ノゾミは、一人街道を進む

ヒカリと違って、彼女は、一人で修行をしている
一人で歩く方が気楽だ、けど、ヒカリを見ていると誰かと共に旅している様子は楽しそうで、それが少し羨ましいという気持ちもあるが・・・

誰にも頼らず、自分で強くなって美しく可憐で、コンテストに相応しい演技をする事

ポケモンの魅力を存分に表現する、それが彼女の目標だ
甘えた気持ちで、誰かに頼って強くなるなんて、考えられず

一人で頑張るんだと心に誓っている


「あら? ノゾミじゃない!」

「! ってヒカリ・・・」
突然、本人の声に、肩を揺らし驚いた顔を思わずしてしまう
考えていた相手が、いきなり現れれば、誰でもそうなるだろう

「何してんの?」
「ん? 休憩なの、今、タケシがご飯を作ってくれていてね? 私、次のコンテストの準備してるんだけど、この後で、タケシの手伝いをする予定なの」
「そう・・・? サトシは?」
何時もは、彼女の隣にもう一人いる、少年、一番の相棒だという電気タイプのピカチュウを肩に乗せている少し変わっている帽子の少年が、見当たらないなと思えば

「あっ、え、えっとね? あ、あっちで鍛錬してるの」

「鍛錬?」

「そ、そうなの、サトシって、凄く強いの、ポケモンとか、ピカチュウ無しで素手で倒しちゃったり、大の大人の人を、背負い投げしちゃったりとか」

「は!?」
何やら、物凄いことを聞いてしまったような・・・
というか、さっきから、ヒカリが、やたらな赤い顔で、そわそわとしている

挙動不審過ぎるヒカリを、目を見開いて凝視しつつ、ヒカリの言っている意味が分からなかった

「ポケモンに素手で勝つの!? 嘘でしょう!?」
「ほ、本当よ! もうね! あの時のサトシかっこ、いやいや、ちが、あはは、うん! 私の言うこと信じられないの分かるけど、本当なの、そうだ! 覗いて見ましょう!」
「覗く?」
「こっちなの」
「へ!? ちょ、ヒカリ!?」

ぐいぐいとヒカリに引っ張られて、ノゾミは、目を白黒させ困惑している
いやいや、生身の人間が、素手でポケモンに勝つって・・・ましてや、サトシは自分と同じ子供だ

それに、サトシは背が低いし、ひょろりとしていたと思う
ヒカリの言っていることがいまいち信用できず、ノゾミは戸惑うばかりだ

そんな2人というか、ヒカリに、タケシは苦笑する
「あれは、サトシに惚れたな」
「ウソ?」
「ンン」
キョトンとするウソッキーと何やら感づいているグレッグル

それに、サトシの鍛錬をわざわざ見に行くということは、ヒカリの目的は、もう一つあるのだろう

「・・・」
どうしよう、ヒカリが、変なものに目覚めでもしたら
いや、いやいや、それはない、うん・・・多分?
いや、ヒカリを信じろ俺、うん!
「?? ウソウソ??」
「ン」
ヒカリの行く末を思わず心配するタケシ、しかし、その様子はあまりにも挙動不審だ
ウソッキーは、ますます、困惑した顔をしていて、グレッグルは、無関心と見せかけて、毒突きをスタンバイしていたりして、挙動不審のタケシが気づくのは後、数秒後

更新日:2017-10-16 10:39:33

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