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後書き

 フウ、たった一年去れど一年は長かった。漸く終わったから良いけど、大変だよなあ。兎に角、暗殺者の日常は此れにて終了。え、来週から新たな週間連載が始まるって? もうコリゴリだ!
 暗殺者の日常は主人公で暗殺者として日常を生きる私門勇気の物語。最後らへんは少しファンタジー化したけど、まあ相手があの続く泪だから仕方ないさ。取り合えずは暗殺者も暗殺者成りに我々一般ピープルと同じように人殺しではあるが其れで昨日今日明日を生きてゆく訳だ。決して光を浴びる我々からすれば如何かと思うが其れを否定して真っ当な人生を歩めって説教するのはヤクザに説教するのと同じように失礼な話だろう。そんな物だ、暗殺者の日常ってのは。そうしないと生きられないからな。
 兎に角、主人公シモンはどっかで聞いた事あるような名前をしたターゲットを殺害するよう依頼されて秘密裏に始末してゆく訳だ。事故死だったり病死だったりと自然に死んだように見せかけてな。一方でヒロインの大家愛は代々で人物像に違いがあるとは言えども一貫してシモンを支える光のパートナーの一面がある。一方で代々が持つ業も背負う。其れが催眠術であり、こうしてシモンの師の時代から闇を匿う役割を担う事と成る。やがて最後の代の大家愛こと大河内愛菜の時点でシモンと交わり、生きた証を産み落として其の二人はラストを飾る訳だ。ああゆうエピローグなのはそうゆう事だ。
 ブルタージュ山下やドクターヴァイスリッターは所謂、敵役として登場した訳さ。但し、大袈裟過ぎる故に二人揃ってギャグ面が強過ぎるな……やる事は闇の人間らしくえげつないのにブルタージュは生真面目過ぎる暑苦しさが却ってギャグに成り、ドクターヴァイスリッターに至ってはセックスの項目は絶対に不要ではないかって感じる程に存在自体がギャグさ。
 ミスターアルトアイゼンはトリックスターとして時と場合を弁えずに掻き乱していったな。こっちはギャグみたいな事は一切せずに本当に迷惑極まりないからな。時には最後のオオヤを使ってシモンを誘き出したり、やる事為す事の支離滅裂具合は正にトリックスターと呼べるかな。だからこそ最後は間違いを指摘されて果てるという何とも間抜けな部分を晒したのはまあ……あれだ。奴も所詮は超然者に成れない事を表したかったのさ。
 んでジャネットや他の皆さんはまあ、そうゆう訳だ。あんまりキャラも覚えていないから蚊たる事が少ないんだよな。敢えて語るなら最後に単語だけ独り歩きするジャネットだな。彼女の死をきっかけにシモンとブルタージュ達が共同戦線を組んだ点では確かに存在した意味はあった……かな?
 とまあキャラ解説は此処迄にしとこう。さあ漸く暗殺者の日常は終わった。最後はああゆう風にしたけど、日常とはそんな物だ。決して劇的に世の中が変わる訳ではない。かと言って彼等の名声が残る訳でもない。残酷でもあり、無残でもある。だが、生きた証は遺された者達がちゃんと見つけたので良しとする。そんな感じのエンディングだ。とまあ此処迄だ。最後迄読んでくれた方には感謝するし、途中から飛ばし飛ばしで読んでくれた方にも一応は感謝する。但し、直接後書き読みに来た奴は……途中からでも良いから読もうぜ、君達。以上で暗殺者の日常は此れにて終幕!

更新日:2018-10-01 05:54:58

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