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第2話 Peace Revive
…フィーグは「フーヴ」の格納庫内で一人、これまでの経緯を
振り返っていた…。
…目の前に一隻の船が近づいてくる。
馬の蹄のような船首を持つ、実に特徴的な形状の大型戦艦
であった。
…だがそれは、艦橋や両舷の作り、左右に張り出した羽根、
そして、後部のエンジン部分をみる限り、先の戦争で戦果を
上げた、連邦軍の「木馬」と呼ばれるそれに、どことなく酷似
していた…。
(あそこが私たちの母艦よ…)
ヘルメット越しに若い女性の声が聞こえた。
フィーグ・ロワイトは、何気に操縦桿を戻した。
慣性に任せて、彼が乗るモビルスーツ、「RX-78-R191」
「ガンダム」が、その艦に向かってゆっくりと接近していく。
(識別番号「R191」と確認…そのままカタパルトへ誘導…)
管制のものと思われる通信が聞こえてきた。
そのとき、メインパネルに前方に何かが接近していることを
示すアラートが表示された。
(船首のゲートが開いたら、まずあなたから入って…)
「入れって…?」
フィーグには、モビルスーツによる艦への着艦の経験はない。
…と、そのときガンダムが不自然な挙動を示した。
メインパネルに映った情報が、どこか目まぐるしく変化し、
目的地を示すマーカーが、目の前の艦を捉えた。
「自動操縦か…?」
アラートが止み、機体は吸い込まれるようにゲートの開いた
その艦へと静かに進入していった…。
格納庫に入ると、ガンダムはそのままその動きを止めた。
そして、目の前のスクリーンに宇宙服に身を包んだ数人の
メカニックが現れた。
(…何もしなくていい。こちらからハッチを開く…)
外からの通信だった。
まもなくコックピットハッチが開く。
…と、そこへレモンイエローのパイロットスーツを着た
若い女性が流れてきた。
長い金髪の髪の毛を後ろで束ねた、瞳の大きな女性だった。
「…こっちよ」
…この女性は…。
それも分からぬまま、彼女に促され、フィーグはデッキの
方へと流れた。
…フィーグは「フーヴ」の格納庫内で一人、これまでの経緯を
振り返っていた…。
…目の前に一隻の船が近づいてくる。
馬の蹄のような船首を持つ、実に特徴的な形状の大型戦艦
であった。
…だがそれは、艦橋や両舷の作り、左右に張り出した羽根、
そして、後部のエンジン部分をみる限り、先の戦争で戦果を
上げた、連邦軍の「木馬」と呼ばれるそれに、どことなく酷似
していた…。
(あそこが私たちの母艦よ…)
ヘルメット越しに若い女性の声が聞こえた。
フィーグ・ロワイトは、何気に操縦桿を戻した。
慣性に任せて、彼が乗るモビルスーツ、「RX-78-R191」
「ガンダム」が、その艦に向かってゆっくりと接近していく。
(識別番号「R191」と確認…そのままカタパルトへ誘導…)
管制のものと思われる通信が聞こえてきた。
そのとき、メインパネルに前方に何かが接近していることを
示すアラートが表示された。
(船首のゲートが開いたら、まずあなたから入って…)
「入れって…?」
フィーグには、モビルスーツによる艦への着艦の経験はない。
…と、そのときガンダムが不自然な挙動を示した。
メインパネルに映った情報が、どこか目まぐるしく変化し、
目的地を示すマーカーが、目の前の艦を捉えた。
「自動操縦か…?」
アラートが止み、機体は吸い込まれるようにゲートの開いた
その艦へと静かに進入していった…。
格納庫に入ると、ガンダムはそのままその動きを止めた。
そして、目の前のスクリーンに宇宙服に身を包んだ数人の
メカニックが現れた。
(…何もしなくていい。こちらからハッチを開く…)
外からの通信だった。
まもなくコックピットハッチが開く。
…と、そこへレモンイエローのパイロットスーツを着た
若い女性が流れてきた。
長い金髪の髪の毛を後ろで束ねた、瞳の大きな女性だった。
「…こっちよ」
…この女性は…。
それも分からぬまま、彼女に促され、フィーグはデッキの
方へと流れた。
更新日:2017-10-23 14:15:01