官能小説

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宇都宮悟(2)

悟は、ちょっと面食らったものの、そういった話はクラスメートや部活の仲間内でもするので、平然と答えた。

「毛は結構生えてます。」

「中1だと生えてるやつも多いもんなあ。俺もそんくらいんときはボーボーだったな。」

男の質問は続いた。

「皮はどうだ、剥けてんのか?」

「剥けてますよ。」

「おお、最近のガキはませてんなあ。」

「父さんが剥いた方がいいって教えてくれて、それで小学生のときから、ちょっと擦れて嫌だったですけど、もう慣れました。」

男は感心したようだった。

「すげえなあ。父ちゃんに感謝しとけよ。剥けてた方が絶対いいからな。女とヤルときとかな。」

男は両手を胸の前に広げ、意味深に上下させて見せた。悟は、思わず想像して赤面してしまった。

「おっと、兄ちゃんにはまだ早かったかな。」

少し、湯に浸かりすぎたようだ。悟は湯船からあがり、洗い場に腰かけた。

まず頭を流した後、体をボディソープでごしごしと洗った。特に、股間は蒸れたので念入りに洗おうと思い、竿や睾丸を揉むように洗った。

そのとき、ふと先ほどの会話が頭をよぎった。

「女とヤルときとかな。」

男の言葉がよみがえり、同時に妄想も膨らんだ。悟は部活の練習帰り、近くの神社で見つけた雑誌を思い出した。成人向けのその雑誌は、中学1年生には刺激が強かった。

手で触っていたこともあり、悟のペニスはみるみる大きく、固くなった。悟はドキドキしながら左右を盗み見た。幸い、さっきの男はタオルを顔に乗せていて気付いていないし、他に客の来るようすもなかった。

悟は急いでシャワーで泡を流した。このまま少しすればしぼむだろう。

だが、困ったことに、悟のペニスは一向に収まる気配を見せなかった。

「おい、どうした。」

悟はビクッとした。股間を隠しながら振り返ると、さっきの男が心配そうな面持ちで後ろに立っていた。

「い、いえ、何でも……」

悟は何とか取り繕うとしたが、不自然な隠し方に男は気づいたようだった。

「おめえ、まさかたってんのか?」

無言の数秒。

「あはは、まさかさっきので変なこと考えちまったんじゃねえだろうな。」

悟は恥ずかしくなり、うつむいた。

「わりい、わりい。俺が変なこと言ったせいだな。それにしても、全然、収まらねえんか。」

悟は小さくうなずいた。

「それなら、せんずり扱くしかねえんじゃねえの。仕方ねえからやっちまえよ。誰にも言わねえから。」

そう言って男は腕を組んだ。しかし、悟は怪訝な顔をした。

「せん……ずり…って何……すか?」

「おめえ、せんずり知らねえのか。ははあ、言い方が悪かったな。あれだよ、しこるとか、オナニーとか言うだろ?」

「しこる」「オナニー」。悟は確かに聞いたことがあった。先輩が話しているのを聞いたことがある。それをするとちんこから精子が出る、らしいことも知っていた。

ただ、それをどのようにするか知らなかった。

そのようすを見て男は観念したようにつぶやいた。

「仕方ねえな。俺が手本見せてやるから、同じようにやってみろ。」

更新日:2017-10-01 14:43:40

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