- 5 / 6 ページ
宇都宮悟(2)
悟は、ちょっと面食らったものの、そういった話はクラスメートや部活の仲間内でもするので、平然と答えた。
「毛は結構生えてます。」
「中1だと生えてるやつも多いもんなあ。俺もそんくらいんときはボーボーだったな。」
男の質問は続いた。
「皮はどうだ、剥けてんのか?」
「剥けてますよ。」
「おお、最近のガキはませてんなあ。」
「父さんが剥いた方がいいって教えてくれて、それで小学生のときから、ちょっと擦れて嫌だったですけど、もう慣れました。」
男は感心したようだった。
「すげえなあ。父ちゃんに感謝しとけよ。剥けてた方が絶対いいからな。女とヤルときとかな。」
男は両手を胸の前に広げ、意味深に上下させて見せた。悟は、思わず想像して赤面してしまった。
「おっと、兄ちゃんにはまだ早かったかな。」
少し、湯に浸かりすぎたようだ。悟は湯船からあがり、洗い場に腰かけた。
まず頭を流した後、体をボディソープでごしごしと洗った。特に、股間は蒸れたので念入りに洗おうと思い、竿や睾丸を揉むように洗った。
そのとき、ふと先ほどの会話が頭をよぎった。
「女とヤルときとかな。」
男の言葉がよみがえり、同時に妄想も膨らんだ。悟は部活の練習帰り、近くの神社で見つけた雑誌を思い出した。成人向けのその雑誌は、中学1年生には刺激が強かった。
手で触っていたこともあり、悟のペニスはみるみる大きく、固くなった。悟はドキドキしながら左右を盗み見た。幸い、さっきの男はタオルを顔に乗せていて気付いていないし、他に客の来るようすもなかった。
悟は急いでシャワーで泡を流した。このまま少しすればしぼむだろう。
だが、困ったことに、悟のペニスは一向に収まる気配を見せなかった。
「おい、どうした。」
悟はビクッとした。股間を隠しながら振り返ると、さっきの男が心配そうな面持ちで後ろに立っていた。
「い、いえ、何でも……」
悟は何とか取り繕うとしたが、不自然な隠し方に男は気づいたようだった。
「おめえ、まさかたってんのか?」
無言の数秒。
「あはは、まさかさっきので変なこと考えちまったんじゃねえだろうな。」
悟は恥ずかしくなり、うつむいた。
「わりい、わりい。俺が変なこと言ったせいだな。それにしても、全然、収まらねえんか。」
悟は小さくうなずいた。
「それなら、せんずり扱くしかねえんじゃねえの。仕方ねえからやっちまえよ。誰にも言わねえから。」
そう言って男は腕を組んだ。しかし、悟は怪訝な顔をした。
「せん……ずり…って何……すか?」
「おめえ、せんずり知らねえのか。ははあ、言い方が悪かったな。あれだよ、しこるとか、オナニーとか言うだろ?」
「しこる」「オナニー」。悟は確かに聞いたことがあった。先輩が話しているのを聞いたことがある。それをするとちんこから精子が出る、らしいことも知っていた。
ただ、それをどのようにするか知らなかった。
そのようすを見て男は観念したようにつぶやいた。
「仕方ねえな。俺が手本見せてやるから、同じようにやってみろ。」
「毛は結構生えてます。」
「中1だと生えてるやつも多いもんなあ。俺もそんくらいんときはボーボーだったな。」
男の質問は続いた。
「皮はどうだ、剥けてんのか?」
「剥けてますよ。」
「おお、最近のガキはませてんなあ。」
「父さんが剥いた方がいいって教えてくれて、それで小学生のときから、ちょっと擦れて嫌だったですけど、もう慣れました。」
男は感心したようだった。
「すげえなあ。父ちゃんに感謝しとけよ。剥けてた方が絶対いいからな。女とヤルときとかな。」
男は両手を胸の前に広げ、意味深に上下させて見せた。悟は、思わず想像して赤面してしまった。
「おっと、兄ちゃんにはまだ早かったかな。」
少し、湯に浸かりすぎたようだ。悟は湯船からあがり、洗い場に腰かけた。
まず頭を流した後、体をボディソープでごしごしと洗った。特に、股間は蒸れたので念入りに洗おうと思い、竿や睾丸を揉むように洗った。
そのとき、ふと先ほどの会話が頭をよぎった。
「女とヤルときとかな。」
男の言葉がよみがえり、同時に妄想も膨らんだ。悟は部活の練習帰り、近くの神社で見つけた雑誌を思い出した。成人向けのその雑誌は、中学1年生には刺激が強かった。
手で触っていたこともあり、悟のペニスはみるみる大きく、固くなった。悟はドキドキしながら左右を盗み見た。幸い、さっきの男はタオルを顔に乗せていて気付いていないし、他に客の来るようすもなかった。
悟は急いでシャワーで泡を流した。このまま少しすればしぼむだろう。
だが、困ったことに、悟のペニスは一向に収まる気配を見せなかった。
「おい、どうした。」
悟はビクッとした。股間を隠しながら振り返ると、さっきの男が心配そうな面持ちで後ろに立っていた。
「い、いえ、何でも……」
悟は何とか取り繕うとしたが、不自然な隠し方に男は気づいたようだった。
「おめえ、まさかたってんのか?」
無言の数秒。
「あはは、まさかさっきので変なこと考えちまったんじゃねえだろうな。」
悟は恥ずかしくなり、うつむいた。
「わりい、わりい。俺が変なこと言ったせいだな。それにしても、全然、収まらねえんか。」
悟は小さくうなずいた。
「それなら、せんずり扱くしかねえんじゃねえの。仕方ねえからやっちまえよ。誰にも言わねえから。」
そう言って男は腕を組んだ。しかし、悟は怪訝な顔をした。
「せん……ずり…って何……すか?」
「おめえ、せんずり知らねえのか。ははあ、言い方が悪かったな。あれだよ、しこるとか、オナニーとか言うだろ?」
「しこる」「オナニー」。悟は確かに聞いたことがあった。先輩が話しているのを聞いたことがある。それをするとちんこから精子が出る、らしいことも知っていた。
ただ、それをどのようにするか知らなかった。
そのようすを見て男は観念したようにつぶやいた。
「仕方ねえな。俺が手本見せてやるから、同じようにやってみろ。」
更新日:2017-10-01 14:43:40