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な? シゲル、あそこの木の影に、白い人影見えないか?

見えないよ!! 怖いこと言わないでよ!! ただでさえ怖いのに!!

え? でもさ? こっち来い的に手振ってるんだけど??

見えないよ! 見えないっての!! こんな肝試しで、そんな能力発揮しなくてもいいでしょうが!! ほら行くよ!!!

え? シゲル? 見えないのか?

見えないよ! 見えなくっていいの!!

そうか、でも、俺達の他にも肝試ししてるんだな? リク達先行ってたのに、他に参加者居たっけ?

いないよ!! 僕とサトシとリクとスイとダイとミツキとサツキとジンだけだよ!! 他にいる訳・・・

でも、俺とお前の隣にいるし

!? それを早く言えーー! バカサトシーーー、逃げるよ!!

へ?

というエピソードがあったのだとシゲルは、青い顔で語る

「・・・ははは、そういえば、旅の最中にも有ったかも?」
「「「「「あはは・・・」」」」」
「サトシのメロメロボディってポケモンや人間だけじゃなくて・・・幽霊にも有効なんじゃないのこれ!?」
マサトが真っ青な顔をする(*洒落?)
「いやいや、そんな馬鹿な事ある訳ないだろう!? そんなな?」
「「「「「「「「うんうん!!」」」」」」」」
「? なんだみんな、汗掻いて、暑いのか? 大丈夫か?」
「「「「「「「「誰のせいだーー!! この天然がーー!!」」」」」」」」
「?」
目を瞬かせてきょとんとするサトシに、ピカチュウ、フシギダネ、イーブイ、ムウマ(メタモン)は苦笑いをする

ホラー特集をテレビで見ていれば
「な、ピカチュウ?」
「? ピカ??(ぶるぶる)」
ピカチュウが、ぶるぶると震えてホラーを見ていた
サトシのパジャマの首の襟の隙間から耳とひたいと瞳だけをちょこんと出して

「テレビの出演者の後ろに黒いモヤ見えないか?」
「!? ピカピカピカーーー!!」
!? 見えないよーーー!!
「そうか? フシギダネは・・・」
「ダネダネダネダーー!!」
見えないってのーー!!
「イーブイは・・・」
「ぶるぶるぶる、ブゥイ〜(号泣)」
「ムウマ? ヨルノズクになって見破るとかで」
「ムウムウムウーーー!!」
無理無理無理―――!!
押し合いへし合いとサトシのパジャマの中に入ろうとしてくる、イーブイも、フシギダネも、ムウマ(メタモン)も、先にパジャマの中に入り込んでるピカチュウが憎い
パジャマが伸びそうになるが、そんなことは御構い無しに、フシギダネは、左側からサトシが凭れ掛かるソファの背もたれと背中の隙間に顔を埋めていて、イーブイは、右側の太もも付近で身を縮めて丸まりぐいぐいとパジャマの中に顔を突っ込む、ムウマ(メタモン)は、サトシの首の後ろに入り込み首筋に顔を埋めていた
こんな時小さい体は、便利だ
リザードンやカビゴンなんて真似できないからな!!
ホラー特集中に、サトシの霊感が発動するので、ピカチュウ達は、ホラー特集よりもそっちが一番怖い

だが、サトシは、それに気付いていない

「そんなに怖いなら、見なきゃいいのにな・・・」
とテレビを消して、サトシのベッドを自分達が占領しても咎めずに、一緒に寝てくれるので、そこも含めて、ホラーを見ずにはいられないのである

ピカチュウ達がホラーを見たがるのはそれも理由
ホラーを見る=サトシに甘えられる
ここが、ポイントになる訳である

とまあ、それはさて置き

「と、こんな事してられないな、イーブイ行くぞ!」
「ブイ」
再び奥を目指す

更新日:2017-10-10 17:15:19

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