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ある夏のとっても暑かった日の思い出

 今年も夏が来ました。今年の夏ははたして暑いのだろうか? それとも涼しいのだろうか? 私は暑さが苦手なので、できれば涼しい夏を期待してます。

 これは10年くらい前の出来事。その日はとっても暑い日でした。私は歩道を歩いてました。なんでそんなところを歩いていたのか、その理由はまったく覚えてません。ともかくふらふらと歩いてた記憶があります。そしてそのまま記を失ってしまいました。
 それからどれくらい時間が経ったことでしょうか? 私が目覚めると、そこは病院のベッドでした。すぐに1人の医師が駆け付けてくれました。
「お目覚めですか」
 私は目覚めたばかりでしたが、それに応えることができました。
「はい」
 お医者さんは私の病状を説明してくれました。どうやら栄養失調で炎天下を歩いたせいで、熱中症で倒れてしまったようです。お医者さんは話を続けました。
「ブドウ糖を出しておきましょう」
「ああ、よろしくお願いします」
 お医者さんは看護師さんを呼びました。
「おーい、この人にブドウ糖を出しておいてくれ!」
「はい!」
 すると看護師さんは奥に引っ込みました。どうやらブドウ糖を用意してるようです。しばらくすると看護師さんは戻ってきました。何かワゴンを押してるようです。看護師さんは説明を始めました。
「今日のブドウですが、デラウエア、マスカット、巨峰、甲斐路があります。どれにしますか?」
「それじゃ・・・」
 私は熟考の末、
「じゃ、巨峰で」
 と応えました。
「はい」
 看護師さんはミキサーの中に巨峰の実を放り込みました。ミキサー始動。出てきたジュースをビニール製の瓶に入れ、私の腕に点滴を開始。とってもとっても甘い点滴でした。

更新日:2018-05-21 13:29:12

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