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あやつり
あの。
魔王を倒せて、世界を平和にできて、
感謝してもらえたり、ほめてもらえたりするのは嬉しいんですけど・・・
違うんです。
何がって、何かが・・・
世界を平和にしたのは僕じゃないんです。
いや、僕なんですけど・・・
えーと、要するに、操り人形なんです、僕は。
どこかに僕を操っている人がいて、
僕はその指示の通りに動いていた・・・そんな気がするんです。
冒険の間に、僕が何を考えてたかって、よく思い出せないことがあるんです。
みんな僕の感が鋭いって言ってたけど、
なんで僕は粘って魔物を倒せば強い装備品が手に入ると気がついて、
あの特に何も無い洞窟にずっとこもっていたのかとか、
一刻を争うような事態なのに、
なんで今のままじゃあの敵に勝てないと気がついて、
数日戦わずに放置して、その間ひたすらその辺の魔物を退治したのかとか、
どうしてそうしたのか、本当によくわからないんです。
強いて言うなら、そうしろって、誰かに言われた感じで。
だから。
嫌なんです。
その操っている人――もし、いればの話ですけど――
その人、僕というか、世界の平和のことしか考えてない感じがして。
裏切られる直前に装備品を預かったことがあります。
彼は僕の親友でした。
僕だって、まさか裏切られるだなんて思っていませんでした。
でも、なんでだかよくわからないけど、僕は彼の持っていた装備とかを
どうしてもって言って、預かったんです。
そして・・・
ああなりました。
・・・
考えてみれば不思議ですよね。
僕だけじゃなくて、みんな操られている気がする。
誰も僕の言うことに反対しなかったし・・・
時々言い争いとかはあったのに、
僕がさっき言ったような行動をとろうとしても誰も止めなかった。
彼も装備品を渡してくれたし、そんな状態で裏切るっていうのも不思議な話。
僕が装備品を奪ったから裏切った、っていうわけじゃなくて、
前々から計画していたらしいし、
別に実行するのはあのときじゃなくてもよかったはずなんですから。
魔王を倒せて、世界を平和にできて、
感謝してもらえたり、ほめてもらえたりするのは嬉しいんですけど・・・
違うんです。
何がって、何かが・・・
世界を平和にしたのは僕じゃないんです。
いや、僕なんですけど・・・
えーと、要するに、操り人形なんです、僕は。
どこかに僕を操っている人がいて、
僕はその指示の通りに動いていた・・・そんな気がするんです。
冒険の間に、僕が何を考えてたかって、よく思い出せないことがあるんです。
みんな僕の感が鋭いって言ってたけど、
なんで僕は粘って魔物を倒せば強い装備品が手に入ると気がついて、
あの特に何も無い洞窟にずっとこもっていたのかとか、
一刻を争うような事態なのに、
なんで今のままじゃあの敵に勝てないと気がついて、
数日戦わずに放置して、その間ひたすらその辺の魔物を退治したのかとか、
どうしてそうしたのか、本当によくわからないんです。
強いて言うなら、そうしろって、誰かに言われた感じで。
だから。
嫌なんです。
その操っている人――もし、いればの話ですけど――
その人、僕というか、世界の平和のことしか考えてない感じがして。
裏切られる直前に装備品を預かったことがあります。
彼は僕の親友でした。
僕だって、まさか裏切られるだなんて思っていませんでした。
でも、なんでだかよくわからないけど、僕は彼の持っていた装備とかを
どうしてもって言って、預かったんです。
そして・・・
ああなりました。
・・・
考えてみれば不思議ですよね。
僕だけじゃなくて、みんな操られている気がする。
誰も僕の言うことに反対しなかったし・・・
時々言い争いとかはあったのに、
僕がさっき言ったような行動をとろうとしても誰も止めなかった。
彼も装備品を渡してくれたし、そんな状態で裏切るっていうのも不思議な話。
僕が装備品を奪ったから裏切った、っていうわけじゃなくて、
前々から計画していたらしいし、
別に実行するのはあのときじゃなくてもよかったはずなんですから。
更新日:2017-07-22 09:13:21