官能小説

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おもらしの代償

それからしばらくして、騒ぎを聞いた駅員が駆けつけ香織はトイレへと連れていかれた。
ヤジを飛ばしていた見物客は皆駅員に言われその場から姿を消した。
香織の立っていた場所には茶色い汚濁物が広がり人がまともに通れるものではなかった。
これが16歳の少女が出したものだと誰が予想できるだろうか。
女子トイレの前が下痢便で埋まったことに、駅を利用する女性は腹を立てた。

香織の履いていた薄ピンクのショーツは下痢便で染まり完全に元の色を失っていた。
黒タイツは無数の茶色い筋ができておりまともに使える状態ではなかった。
クリーム色の毛糸パンツも下痢便がしみこみ茶色く染まっていた。
一番外側に履いていた黒いスパッツも大きな茶色いしみができていた。
香織の身に着けていた下着とタイツの中に無事だったものは一つもなくそれらはすべてごみとして捨てられた。
最後まで脱がなかったベージュのダッフルコートも大便で染まっていたため捨てることにした。

お尻を洗いきった香織は多くの人ににらまれながら電話で呼ばれた母親に連れられ駅を後にした。
香織の目は泣きはらしたことで赤くなっていた。


「…香織…どうしておなかの調子が悪いって、お母さんに言ってくれなかったの?」

帰り道、香織は母親からこう聞かれた。
もしも香織がひどい便秘だと朝に言っていれば学校を休ませるつもりだった。
自分の娘が便秘で悩んでいることは誰よりも知っているつもりだ。
なのになぜ正直に言ってくれなかったのか、香織の母親はそれが気になって仕方がなかった。

「…お母さんを、心配させたく…なかったの…それに…10日も出ないなんて…恥ずかしくて…言えなかったのよぉぉ……」

再び泣き出してしまう香織を見て母親は優しくこう告げた。

「ごめんね、お母さんが悪かったから…今日はもう家に帰って、早く寝ましょう?」
「…うん、ぐすっ…ひぐっ…」

香織はめそめそと泣きながら家へと帰りついた。


翌日、香織は学校から帰ってくると何も言わずに部屋へと閉じこもってしまった。
昨日のおもらしが学校で広まり香織はクラスでいじめられるようになった。
香織にはそれが耐えきれず、自分の部屋に閉じこもるしかできなくなってしまったのだ。
母親は娘にどう声をかけていいかわからず戸惑うばかりだった。


「…みんなが私を、汚物って…うんこ女って…なによ、私が何したっていうのよぉぉぉ…」

香織が受けたいじめは深刻だった。
暴言やひどいあだ名は当たり前。香織がトイレに立つたびにクラス全員が騒ぎ立てる。
ノートにも落書きをされ、香織の心はすでに限界だった。

「…ぐすっ、ひぐっ……うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!」

香織の部屋に香織の鳴き声が響き渡る。
やっとのことで出た大便。だが香織は悲しみに暮れていた。
「どうかうんちが出ますように。」香織の願いは望まぬ形でかなえられたのだった。

更新日:2018-07-25 20:44:22

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