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背中合わせの恋

「寒いっ!さむいさむいさむいさむい・・・・。」


一緒に撮影の待ち時間を過ごすのは貴重な時間だ。

堂々と、隣に並んで同じ空気を感じることができる。


・・・と、言ってもおしゃべりが上手でないぼくが、自分から積極的に話題を提供できるはずもなく。

無情にも時間だけが過ぎてゆく。


ほら。


他のスタッフさんの動向ばっかり目で追ってる。


肘と肘が触れ合うほどそばにいるのに。


「寒い。」


何気なくつぶやいた言葉。


音にしてしまえば、急に魔法の呪文のように思えてきて、連呼する。



「なんだよ。寒がりだな。」


ほら、振り向いてくれた。



「だって、冷え性なんだもん。」

「あったかい飲み物でもとってきてやろうか?」


「んー・・・。」


本当は、「冷えてるな。」とかって、大ちゃんのあったかい手で握りしめてほしい。


「入れよ。」とかって、有無を言わさず、大ちゃんのコートに入れてほしい。


「・・・うん。ありがと。」



でも、それは。


叶わない願い。


ぼくの心だけが知っている、ときめき。



切なさがせりがあってきて、熱い塊が喉から飛び出そうになる。



だけど。やっぱり。



「さむいよ~~。」



心の中とは裏腹に、枯れ葉がカサカサとぼくを笑うんだ。




うん。そうだね。


言葉にする勇気がもてない「おばかさん」なんだよ。





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かまってちゃんアピールをするまお。

深層心理はこうじゃなかったのかな。と(笑)




更新日:2017-07-11 21:21:57

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それでも、大まおが一番!その3(2017)