• 11 / 13 ページ

ぼくのご主人様

ぼくのご主人様が浮気をした。

昨日までは、これ以上の蜜月はないというぐらい常に一緒だったのに。


テレビを見てくつろぎながら優しく撫でてくれたり。

ベッドに入れば、少しの隙間もないぐらいぴたっとくっついて添い寝したり。

ぎゅぎゅーっと抱きしめて、キスしてくれたことだって何度もある。


・・・さらに言ってしまえば、まあ、夜のお供ってやつもしたこともある。


はうん。

思い出すと、照れてきた。


あの時のご主人様の顔も声も色っぽくて///

愛し、愛される幸せってやつを噛みしめるだよなー・・。


ご主人様が出かけても、寂しくない。

だって、ぼくのことを一番に愛してくれている実感が行動でわかるから。



・・・なのにっ!

なのにっ!!!


ピンポーン。とチャイムが鳴って、妙にうきうきとドアを開けるなあ。と思ったら。

ぼくの知らない男の子がやってきて、抱き着いたんだ。


え?どゆこと??


ぽーん。ぐーるぐる。

目が回る。

ううう。混乱しすぎて、身体が痛い・・・。


じゃない!


ぼくとご主人様のふっかふかのベッドから放り出されたんだ。


ちょ。ちょ。ちょおおおおお。


必死になってベッドによじ登ろうとするけど、ぼくは抱き枕。

ご主人様が拾い上げてくれなければ、ベッドに戻ることさえできない。


「んっ。ん・・・。大ちゃ・・・。」

「ふ。んっ・・。ま、お。」


うわあああっ!

何、してんですかっ!?


ベッドの端から、絡まりあった指先やら足先やらが見える。

うーんと一所懸命身体を反らしてみるけど、より一層艶めかしさを増した指先が見えるばかり。


ぼくの知っているご主人様の声もたいがい「クル」けど。

今日はまた一段と・・・ってか、相手の子もまた・・・。


「大ちゃんっ!大ちゃんっ!会いたかった!」

「俺も、だよ。まおっ。」


ちゅ。ちゅ。ちゅ。ちゅ。

きゃああん。

ご主人様のあの柔らかいくちびる。繰り返されるキス。

気持ちいいんだよなあ・・・。


ふー。ふー。ふーーーーっ。


ちょっ!!

音声ばっかりで興奮させないで、ちゃんと触ってよ~~。かまってよ~~~。


固いフローリングの上でごーろごろ転がってみるけど、ご主人様は「まお」とやらに夢中だ。


「あっ。ちょっと待ってっ!飛行機長かったから、先にシャワー・・・。」

「待てるかっ!」

「あっ。やだっ。そんな、とこっ。」


そんなとこって、どんなとこですかーっ!!?


ちゅ。ぴちゃっ。ちゅ。くちゅ。


あ。腕・・・。


均整のとれた美しい筋肉がベッドに押し付けられる。

シーツがうねりを作る。


「あっ。だい、ちゃっ・・・・。」

「んっ。ふっ。まっおっ・・・。」


はあああっ///

ダメですっ。

何やらわからないけど、色っぽすぎますっ!


ぎっ、ぎっ。ぎしっ。ぎっ。


ベッドのスプリングが跳ねる。


ぽんっ。ぽんっ。ぽぽんっ。ぽんっ。


わあーいっ。なんだか、楽しくなってきた~。

トランポリンみたい~~。


あっ。うっ。はうっ。

でも、この声を聞きながら、振動を与えられるとっ!!


ごしゅじんさまあああああ~~~。



更新日:2017-08-31 21:16:53

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

それでも、大まおが一番!その3(2017)