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上から見れば下り坂

富士を望む奥駿河湾。
穏やかな気候の街の海沿いの国道から脇道に入った急坂の上の寺、江月寺。

そこで暮らしているのが宗念和尚様である。

和尚はこの寺で生まれ育った訳ではない。40を超えて理髪業を辞めて修行を始め、この寺に入ったのは齢50になる頃である。

この話しを聞いただけでも少しばかり変わった人物だということが伺える。

人当たりもよく面倒見がいいいため檀家や地元の人たちもすぐに和尚を受け入れて馴染んでいった。

宗念和尚は博識なだけでなく多趣味で凝り性。
飽きっぽいのかはわからないが、どんな趣味でも突き詰めるところまでやっては突然やめてしまったり、思い出したかのようにまた始めたりを繰り返すように見える。

心に残り火がくすぶったまま忘れているのかもしれない。

更新日:2017-06-27 00:46:16

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