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第8話 天界の終わり

ある日、一人の青年が言った。
名は、ない。

ある日、一人の青年が死んだ。
彼は言った。

聖界の戦争は、今日で終わる。
だから言おう。

ありがとう。
先生。

先生は言った。
神の名は、ない。

先生は言った。
黒。
我が名は、ヘイである。

私は言った。
我が名は、ない。
これが神名です。

彼は言った。
すべてを救い、すべてを守った天使。
名は、ない。

彼だけがみんなを見ていた。
彼だけがみんなを救っていた。

だから言おう。
彼は、もう、いる。

だから言おう。
私はもう、いない。

最後だ。
これで私は消える。
名は、ない。

これで、私が天界を滅ぼす。
これが条件である。

だから言おう。
我が名は、T。
最後の王の神友(しんゆう)である。

更新日:2017-06-20 14:01:35

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