• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 44 / 255 ページ

Ⅴ 極東 ~ ベートーヴェン ピアノ・ソナタ「悲愴」第2楽章

挿絵 564*249




ハバロフスクを経て、ウラジオストク駅に到着した。
シベリア鉄道の終点だ。

駅に「モスクワから9288km」という表示板がある。
同じロシア国内だが、モスクワとの間に7時間もの時差がある。
ずいぶん遠くへ来たものだ。

駅を出ると、すぐ目の前は軍港だ。

この海は、日本海に続き、そして太平洋につながる。
春の陽射しを浴びて海が光っている。
ロシアの東のはて。初めて来た場所だった。

この海を渡れば、日本、そして、アメリカがある。
ここからツルガ(敦賀)という日本の港まで、定期連絡船がある。

プロコフィエフも、ロシア革命後、ここからツルガに向かい、日本を経由して、アメリカに渡った。
ラフマニノフも、アメリカに亡命し、向こうでピアニストとして活躍しているらしい。



更新日:2017-07-22 12:46:29

もうひとつの伯林(ベルリン)オルフェウスの窓ss Op.6