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小説

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Ⅳ クラスノヤルスク ~ 「ローレライ」

挿絵 500*334

【Siberia, Photo: articticphoto.co.uk】



極東に向かうシベリア鉄道に乗り込み、3日ほど過ぎたところで、途中駅のクラスノヤルスクに降り立った。ズボフスキーがここにいるからだ。

おれが育ったトボリスクもシベリアだが、ここは、もっと東に位置する。
モスクワと極東のハバロフスクの中間、モスクワから約4000キロ、東西に広がるロシアの国土のちょうど真ん中にある。
ひたすらに続くタイガ(針葉樹林)のなかに忽然と現れる都市だ。

街は、エニセイ川沿いに広がっており、帝政期に、流刑者の強制労働によって開発が進んだ。デカブリストたちの流刑地のひとつでもあった。

19世紀末、北緯55度線に沿うようにシベリア鉄道が通った。
西シベリアの中心地だったオムスク、オビ川沿いのノヴォシビルスク、そして、東シベリアのクラスノヤルスクが行儀よく北緯55度線近傍に並び、これらの都市は、鉄道でつながって交通の要衝として発展した。


更新日:2017-09-07 22:42:12

もうひとつの伯林(ベルリン)オルフェウスの窓ss Op.6