• 4 / 216 ページ

銀狐蔵馬誕生

━━━人間界

白狐にまたがり狐を従える一柱の女神がいた

彼女の名は茶枳尼天(ダキニテン)
性愛の女神である

女神は思った
日本には白狐(びゃっこ)と赤狐(せきこ)がいて
隣りの大陸(現在の中国)には黒狐(こっこ)がいる

そこで女神は金色の狐と銀色の狐を自ら創り出す事にした

女神は自分の魂をいくつも分裂させ解き放ったのだ

茶枳尼天「さあ…ゆくがよい」

いくつかは過去を遡り
そしていくつかは未来へと旅立って行った

これで…金狐(きんこ)と銀狐(ぎんこ)が生まれるだろう…

いうまでもなく、金狐と銀狐はこの女神・茶枳尼天の魂を元に、この世に誕生したのである

蔵馬もまた、例外ではなく女神・茶枳尼天の化身なのである

(続く)

更新日:2019-06-16 18:06:46

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook