- 19 / 29 ページ
アレックスを無事に撒き…いやいや、お別れして、二人と一体は坑道の中を進んで行く。
時折、思い出したようにやって来るモンスター達は、主にJujuが撃退してくれていた。
「…くりすがいればなぁ……。」
「え?」
「あぁいえ、独り言です。」
くりす、というのは人の名前だろうか?
その声音はあまりにも幼く、まるで少女の呟きのようであった。
この世界では、クラフター以外の生物に性別は無い。
しかし、繁殖という概念はあるらしく、子供の個体も存在する。
今の所、二人が遭遇した子供のモンスターはゾンビだけだが、やけに小さい骨が落ちていた所を鑑みると、子供のスケルトンもいるのだろう、遭遇していないだけで。
よくよく見てみると、Jujuは他のエンダーマンに比べてやや小柄な気がする。
もしかしたら、成体では無いのでは?そんな疑問が湧き上がった。
「ねぇJujuちゃん、Jujuちゃんは今幾つ?」
ステラが尋ねると、立ち止まってJujuが振り向いた。
「正確には1歳半ですが、人間でいうところの18歳程に当たりますね。」
「へー、やっぱモンスターって成長早いんだ。って事は、Jujuはまだ未成年って事?」
「左様でございます。」
「身長幾つ?」
「最後に計測したのは一ヶ月程前ですが、その時は2.58mであったと記憶しております。」
「2ブロック半か、ちょっと小さいね?」
「ええ。マスターも、他の個体に比べて小柄であると仰ってました。」
成体のエンダーマンの平均身長は2.9m。
若干の個体差はあるものの、おおよそ3ブロック程度の大きさだ。
しかし、Jujuは半ブロック程も平均身長を下回っている。
「さぁ、ここがモンスターハウスの入り口ですよ。」
そうこうしている内に、到着したようだ。
何ら他の坑道と変わらぬ壁の一部を、Jujuがそっと退かした。
坑道への入り口と同様、一旦小さな窪みを挟み、奥に続く階段が現れる。
地図を開いて見てみると、深さはダイヤが出そうな程であった。
誰かがブランチマイニングをした跡地を改装したのか、それともひたすら掘ったのか。
「ようこそ、モンスターハウスへ。」
鉄の扉を開けば、そこには目を疑うような光景が広がっていた…。
続く
時折、思い出したようにやって来るモンスター達は、主にJujuが撃退してくれていた。
「…くりすがいればなぁ……。」
「え?」
「あぁいえ、独り言です。」
くりす、というのは人の名前だろうか?
その声音はあまりにも幼く、まるで少女の呟きのようであった。
この世界では、クラフター以外の生物に性別は無い。
しかし、繁殖という概念はあるらしく、子供の個体も存在する。
今の所、二人が遭遇した子供のモンスターはゾンビだけだが、やけに小さい骨が落ちていた所を鑑みると、子供のスケルトンもいるのだろう、遭遇していないだけで。
よくよく見てみると、Jujuは他のエンダーマンに比べてやや小柄な気がする。
もしかしたら、成体では無いのでは?そんな疑問が湧き上がった。
「ねぇJujuちゃん、Jujuちゃんは今幾つ?」
ステラが尋ねると、立ち止まってJujuが振り向いた。
「正確には1歳半ですが、人間でいうところの18歳程に当たりますね。」
「へー、やっぱモンスターって成長早いんだ。って事は、Jujuはまだ未成年って事?」
「左様でございます。」
「身長幾つ?」
「最後に計測したのは一ヶ月程前ですが、その時は2.58mであったと記憶しております。」
「2ブロック半か、ちょっと小さいね?」
「ええ。マスターも、他の個体に比べて小柄であると仰ってました。」
成体のエンダーマンの平均身長は2.9m。
若干の個体差はあるものの、おおよそ3ブロック程度の大きさだ。
しかし、Jujuは半ブロック程も平均身長を下回っている。
「さぁ、ここがモンスターハウスの入り口ですよ。」
そうこうしている内に、到着したようだ。
何ら他の坑道と変わらぬ壁の一部を、Jujuがそっと退かした。
坑道への入り口と同様、一旦小さな窪みを挟み、奥に続く階段が現れる。
地図を開いて見てみると、深さはダイヤが出そうな程であった。
誰かがブランチマイニングをした跡地を改装したのか、それともひたすら掘ったのか。
「ようこそ、モンスターハウスへ。」
鉄の扉を開けば、そこには目を疑うような光景が広がっていた…。
続く
更新日:2017-04-30 13:49:27