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間章 小野村先生の解説講座「魔法使いと錬金術師 その2」

「本編が不穏になりだしたところでこのコーナー!こっちのテンションは高いままだ!安心して読んでくれください!
さて、今回の講師役は小野村と」

「真打登場!待たせたわね!皆!そう!今回の講師役はこの黒田家長女、黒田暁がつとめるわ!おーっほほほ!」

「そして、生徒役の如月鏡花です!よろしくお願いします!やっと出られて良かったね、暁ちゃん」

「鏡花…!ありがとう!私、頑張るわ!」

「おほん、さて、今回の授業は前回に引き続き、魔法使いと錬金術師の違いについて解説していくぞ。魔法使いと錬金術師はどう違うのか。簡単に言えば、《魔法の発動に自分のマナを使うか、大気中のマナを使うか》ってことだ。他にも触媒を使うか否かとかもあるけど、魔法使いも触媒を使う事はあるしその辺りはグレーゾーンだな」

「触媒なんか使わないわよ!面倒くさい!魔法は呪文を唱えるだけでいいのよ!」

「いやそれは黒田の魔力が潤沢すぎて、使わなくても平気ってだけだから。普通の魔法使いは、自分の足りない魔力を触媒を使うことで魔法の発動を促進させ、補っているんだ。例えば本編で黒田が使用していた風の壁、通称『ストームウォール』は、一人で発動するなら触媒が必須だぞ。例外として『連続詠唱』って方法もあるが、これはまた次回だな」

「先生、質問です!錬金術師は呪文を唱えないんですか?」

「いい質問だ。通常は唱えるぞ。あくまで触媒が必要ってだけで、それ以外の魔法の発動条件は殆ど魔法使いと同じだ。ただし、魔法使いにしかできない事が一つある。それが、詠唱の短縮だな」

「えっ、錬金術師はできないの!?」

「おい!講師役が聞いてどうする!…ごほん、その通りだ。錬金術師は呪文の解析、魔法陣の構築を得意とするが、詠唱の短縮、つまり高速詠唱ができないんだ。魔法使いは魔力操作に長けているから呪文を短縮しても魔法陣の起動が可能ってわけだな。この点も、錬金術師が魔法使いに劣る言われている原因だな」

「そうなんですか…。先生、呪文の短縮ってどうやるんですか?」

「呪文というのは、この世界や深層心理に働きかける言葉で、必要なイメージさえ固まっていれば後は自由に改変が可能なんだ。それの応用が呪文の短縮だな。どうするかと言われると…」

「そのあたりはセンスね。人のを真似するだけじゃダメよ。魔法は基本、節が決まってるの。言葉の切れ目の数のことね。それを少なくするのが呪文の短縮。どう短くするか、どの言葉が自分の魔力と相性がいいか、試行錯誤して高速詠唱を行うの」

「じゃあ、黒田先生はどうやってますか?」

「え?そんなのその場のノリよ〜。あんなのただの言葉遊びじゃなっモゴ!モゴモゴ!」

「はいはい講師らしからぬ発言はそこまで!次回は魔法についてさらに詳しく解説していくぞ!ってうわあああ〜!」

「気安く触るな!“炎よここに”!」

「きゃあ!!小野村先生が黒焦げに!!で、ではまた次回!!さよなら!!」

「て、撤退!撤退だ〜〜!!」

「小野村!!!まちなさーーーい!!!」



更新日:2017-12-24 05:37:43

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