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童猛拉致される
61 童猛拉致される①
童猛は目が覚めた。
目を開いたが何も見えない。
両手首が痛い。手首を縛られ大の字に吊り下げられているようだ。足が地面に届いている。両足を踏ん張った。手首の痛みが少し和らいだ。
目が闇に慣れてきた。
窓のない4畳半くらいの部屋だ。頭痛がする。後頭部がイヤな感じだ。
なぜだ。
なぜこんなカッコでここにいる。
思い起こした。
武術の腕には自信があったのに周兄貴に負けた。腕は互角に近かった。だが、もう一度立ち合えば勝てるかもとは思わなかった。負けは負けだ。その点童猛はさっぱりしていた。
そして周兄貴が言った。周兄貴が束になってもコーインボスにはかなわないと。
童猛は、自分を負かす男が現れたら子分になると決めていたので、もし今度その男に会えれば子分にしてもらうつもりだった。
会えた。
頭を下げた。
子分はダメだが弟分ならと言われ、そうしてもらった。
嬉しかった。
子分たちは弟の童威にまかせ、周兄貴たちと行動を共にした。
周兄貴たちは探し物をしていると言う。そのことと関係あるのかどうかわからないが、襲われたことが二度あるらしい。
最初の敵は、周兄貴たちの敵にもならないような軟弱な連中。これは王瑛が雇ったチンピラで全員解放したという。
二度目は、追跡車の車窓からいきなり自動小銃を連射する恐ろしい連中。武器も持っていない周兄貴たちがどうやったのかわからないが撃退したらしい。
世の中には大きな男たちがいるものだ。
周兄貴たちは、すぐにまた来ると言って日本に帰った。そのとき、王瑛のことを頼まれた。注意しろと言われた。
王瑛をさらったまではよかったが、謎の連中に、自分の子分を皆殺しにされ王瑛も殺されてしまった。
その後、神経を研ぎ澄ましていたつもりだった。
童猛は目が覚めた。
目を開いたが何も見えない。
両手首が痛い。手首を縛られ大の字に吊り下げられているようだ。足が地面に届いている。両足を踏ん張った。手首の痛みが少し和らいだ。
目が闇に慣れてきた。
窓のない4畳半くらいの部屋だ。頭痛がする。後頭部がイヤな感じだ。
なぜだ。
なぜこんなカッコでここにいる。
思い起こした。
武術の腕には自信があったのに周兄貴に負けた。腕は互角に近かった。だが、もう一度立ち合えば勝てるかもとは思わなかった。負けは負けだ。その点童猛はさっぱりしていた。
そして周兄貴が言った。周兄貴が束になってもコーインボスにはかなわないと。
童猛は、自分を負かす男が現れたら子分になると決めていたので、もし今度その男に会えれば子分にしてもらうつもりだった。
会えた。
頭を下げた。
子分はダメだが弟分ならと言われ、そうしてもらった。
嬉しかった。
子分たちは弟の童威にまかせ、周兄貴たちと行動を共にした。
周兄貴たちは探し物をしていると言う。そのことと関係あるのかどうかわからないが、襲われたことが二度あるらしい。
最初の敵は、周兄貴たちの敵にもならないような軟弱な連中。これは王瑛が雇ったチンピラで全員解放したという。
二度目は、追跡車の車窓からいきなり自動小銃を連射する恐ろしい連中。武器も持っていない周兄貴たちがどうやったのかわからないが撃退したらしい。
世の中には大きな男たちがいるものだ。
周兄貴たちは、すぐにまた来ると言って日本に帰った。そのとき、王瑛のことを頼まれた。注意しろと言われた。
王瑛をさらったまではよかったが、謎の連中に、自分の子分を皆殺しにされ王瑛も殺されてしまった。
その後、神経を研ぎ澄ましていたつもりだった。
更新日:2017-05-31 10:25:22