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Chapter 1〜夢見るオタク様⁉︎〜
「おーい、オルヴィ〜⁉︎ 我の鎧はどこにあるのー」
「もぅ〜あんたね〜。いつもいつも、私をなんだと思ってるのよ。使い魔じゃないのよ? まったく」
悪びれたる様子もない大魔王、シュヴァルツ。
王妃オルヴィアもこの会話を毎日楽しみにしていた。
二人が出逢ったのは、先代のそのまた先代の大魔王こと、ルシフェルの一言から始まったのだ。
『お前に必要なのは悪の心だ。優し過ぎては、この魔界を納めきれなくなるぞ⁉︎ そのお前に紹介したい王女が居るのだが、どうだ? 逢って見るか!』
それが煉獄への第一歩となったわけだ。
それもその筈……他国の王ベルゼブブの曾孫君と来たら、誰もが恐れ多のく魔界きっての剣の使い手。男性を嫌うと評判だったその姫君から、大魔王は気に入られてしまったのだ。
「オルヴィ〜。オルヴィ〜ってば‼︎ どうだい? このマント。新しく新調したんだ〜」
「ハァー。馬子にも衣装って言葉、あんたに理解出来るかしら?」
大概、王家となれば、鎧甲冑やマントなどには家紋となる刻印を刻むのだがコレは……如何な物だろう。
「あんたのマントって、威厳もクソもないわね! 恥を知りなさい恥を」
その言葉にシュヴァルツは何故か感激している。
「だって〜。人間界には猫なる生き物が存在するのだぞ? 可愛いいではないかー」
「ソレとコレとは別だって言ってんの! 分かんないの?」
案の定、人間界の猫なる物体をマントに刻む大魔王様。
我々使い魔にも、呆れという言葉が出てしまいます。
……優し過ぎるのにも限度がありまするな。
「もぅ〜あんたね〜。いつもいつも、私をなんだと思ってるのよ。使い魔じゃないのよ? まったく」
悪びれたる様子もない大魔王、シュヴァルツ。
王妃オルヴィアもこの会話を毎日楽しみにしていた。
二人が出逢ったのは、先代のそのまた先代の大魔王こと、ルシフェルの一言から始まったのだ。
『お前に必要なのは悪の心だ。優し過ぎては、この魔界を納めきれなくなるぞ⁉︎ そのお前に紹介したい王女が居るのだが、どうだ? 逢って見るか!』
それが煉獄への第一歩となったわけだ。
それもその筈……他国の王ベルゼブブの曾孫君と来たら、誰もが恐れ多のく魔界きっての剣の使い手。男性を嫌うと評判だったその姫君から、大魔王は気に入られてしまったのだ。
「オルヴィ〜。オルヴィ〜ってば‼︎ どうだい? このマント。新しく新調したんだ〜」
「ハァー。馬子にも衣装って言葉、あんたに理解出来るかしら?」
大概、王家となれば、鎧甲冑やマントなどには家紋となる刻印を刻むのだがコレは……如何な物だろう。
「あんたのマントって、威厳もクソもないわね! 恥を知りなさい恥を」
その言葉にシュヴァルツは何故か感激している。
「だって〜。人間界には猫なる生き物が存在するのだぞ? 可愛いいではないかー」
「ソレとコレとは別だって言ってんの! 分かんないの?」
案の定、人間界の猫なる物体をマントに刻む大魔王様。
我々使い魔にも、呆れという言葉が出てしまいます。
……優し過ぎるのにも限度がありまするな。
更新日:2017-03-12 00:22:48