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座席に着けば、可愛い顔した少女がファッション雑誌を捲っている。
彼女の名前は灰原哀、コナンの同級生で、それから────。
「わりぃ、ごめん、待たせちまったな」
「自分で呼び出しておいて遅刻はないんじゃない?」
「だから、ごめんと言ってるだろう」
ようやく彼女が雑誌から目を上げる。
顔だけ見れば、ちょっとその辺では見当たらないエキセントリックな美少女。
ずっと見惚れていたい。
けれど、ひとたび口を開けば……
じっーと哀の瞳がコナンを見つめてくる。
「江戸川君、貴方にひと言言ってもいいかしら?」
「なっ、なんだよ、改まって……」
(ていうか、あんまり俺を見つめんなよ!)
彼女の口から何が飛び出すか、
期待で胸の鼓動がドキドキと速い音を響かせる。
「フサエブランドの新作ポーチ、お詫びによろしくね!」
ガクッとコナンの肩がズッコケた。
そう、口を開くと憎らしいことこの上ない。
「バーロー、たかが三十分、遅刻しただけじゃねーか」
「それは違いますよ、コナン君……」
ちょうどコーヒーを運んできた安室が横から口を挟んだ。
「彼女はもう一時間も待っているんですから」
「えっ!?」
コナンが驚いた声をあげれば、哀が即座に否定する。
「ちょっと、安室さん! もう、余計なこと言わないでよ。
江戸川君が誤解するじゃない!
違うんだから……たまたまこの近くに用事があったから……
早く着いただけよ」
哀がプイッと窓の方を向いて必死に可愛い顔を隠そうとする。
彼女の頬はイチゴのように真っ赤だ。
彼女の名前は灰原哀、コナンの同級生で、それから────。
「わりぃ、ごめん、待たせちまったな」
「自分で呼び出しておいて遅刻はないんじゃない?」
「だから、ごめんと言ってるだろう」
ようやく彼女が雑誌から目を上げる。
顔だけ見れば、ちょっとその辺では見当たらないエキセントリックな美少女。
ずっと見惚れていたい。
けれど、ひとたび口を開けば……
じっーと哀の瞳がコナンを見つめてくる。
「江戸川君、貴方にひと言言ってもいいかしら?」
「なっ、なんだよ、改まって……」
(ていうか、あんまり俺を見つめんなよ!)
彼女の口から何が飛び出すか、
期待で胸の鼓動がドキドキと速い音を響かせる。
「フサエブランドの新作ポーチ、お詫びによろしくね!」
ガクッとコナンの肩がズッコケた。
そう、口を開くと憎らしいことこの上ない。
「バーロー、たかが三十分、遅刻しただけじゃねーか」
「それは違いますよ、コナン君……」
ちょうどコーヒーを運んできた安室が横から口を挟んだ。
「彼女はもう一時間も待っているんですから」
「えっ!?」
コナンが驚いた声をあげれば、哀が即座に否定する。
「ちょっと、安室さん! もう、余計なこと言わないでよ。
江戸川君が誤解するじゃない!
違うんだから……たまたまこの近くに用事があったから……
早く着いただけよ」
哀がプイッと窓の方を向いて必死に可愛い顔を隠そうとする。
彼女の頬はイチゴのように真っ赤だ。
更新日:2017-03-03 12:36:15