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【番外編1】 小さな恋は発展途上中

「ふわぁぁ~」

大きなあくびをしながら、毛利小五郎がパチンコ屋から出てくる。

「今日はついてねぇーな。さっさと帰るとすっか」

ここ数日事件の依頼もなく、小五郎は暇を持て余していた。
退屈しのぎにとパチンコ屋へ来てみたが……

「チェッ、タバコ代も稼げやしねぇ」

こちらも今日は当たりがさっぱり来ない。
大損する前にと早々に切り上げることにした。


小五郎がむしゃくしゃした気分で、
米花町の商店街の通りを探偵事務所へと向かっていると、
前方には見覚えのある二人連れが…………。

「まーた、あのガキは彼女とイチャついてるのかよ。
まったくあいつら、ませたガキだぜ」

そう、前を歩くのは毛利探偵事務所に居候する江戸川コナン。
小五郎がボウズを預かってから三年近くにもなる。

そのコナンにどうやら最近かわいい彼女ができたらしい。

今もその彼女と仲良く腕を組んで歩いている。

「はぁー、小学生が彼女と腕なんて組んで歩くかねぇ。
こちとら、ねぇちゃんと何年も手さえ繋いでねーってのによ」

コナンの彼女の名前は灰原哀。

小五郎とも顔見知りの、阿笠博士の家に暮らす少女だ。

「あいつ、最近は彼女の家に入り浸ってるからな」

コナンは週の半分は博士の家で夕食を食べてから、
夜も九時近くになって帰ってくる。

工藤新一がこの世を去って以来、蘭の気分の浮き沈みが激しく、
家にいても落ち着かないのは小五郎も同じ。
だから、まだ小学生のコナンが夜遅く帰ってくるのも大目に見ていた。

しかし、小五郎からすれば……
そんなにあの子がいいのかねぇと思わなくもない。

綺麗な顔はしているが、いつもどこか斜に構えた目をして、
妙に大人びた言動をする風変わりな子だった。

相手の少女も小生意気だという点ではコナンとお似合いのカップルだが……。

更新日:2017-05-21 23:31:31

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小さな恋、見つけた。【コナンでコナン×哀】 小学生時代