• 10 / 50 ページ

待ちに待ったはずの知らせ

助け出された灰原哀はしばらく海辺の街にある病院に入院すると、
米花町の病院へと転院した。

阿笠博士やコナンら周囲の懸命な看病のおかげか、
哀は体力が回復につれて次第にかつての自分を取り戻していく。

何といっても哀にとって一番の良薬はコナンの存在だった。

「哀君、しばらくコナンは見舞いにこれないそうじゃよ」
「……そう」
「哀君も寂しいじゃろう」
「別に……そんなことないわ。
江戸川君に毎日来て欲しいなんて頼んだ覚えはないもの」
「代わりにわしが毎日来るからの」
「ありがとう、博士」

口では強がっていたが、
コナンが訪れない日々が続くと哀も元気がなかった。

そんな時は──

「ほれ、哀君、コナンから電話じゃよ!」

コナンが電話をかけてきてくれた。

『もしもし、灰原、元気か? 体調はどうだ?』

「私は元気よ、いったい何の用?」

『おいおい、わざわざ電話してやってるんだぜ?
その言い方はねーだろう』

「だって、特に貴方と話したいことなんてないもの」

『まあ、それだけ憎まれ口を叩けるようになったんだから、
元気になった証拠だな。
オメーに感謝されたら、気味がわりぃしさ、アハハハッ』

「貴方こそ何よ、他に言うことはないの?」

『オメーに言うことねぇー、うーん、そうだな……あのさ……』

「何かあるの?」

『灰原……オメーに会いたい』

「…………。気味が悪いわね。じゃあね」

『バーロー! 切るなよ』

更新日:2017-02-25 15:45:05

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

小さな恋、見つけた。【コナンでコナン×哀】 小学生時代