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理と記憶

それはここにある
私があると思う故にそこに存在する。
それには音があって
メロディを奏でる。
物語は後からやって来る。
それは歩き始め
満面の笑みで微笑む。
愛おしい記憶と
愛らしいその手。
全ては変わりゆき、変遷して行く。
輝かしい瞬間は
心の中の記憶として存在し
麗しい美を体現している。
蜘蛛の巣にちりばめられた水滴が、この世に存在するどんなネックレスよりも美しい様に。
美は世界の細部に宿り
あなたが目にするのを待っている。
凍える日には暖かい温もりが至上の幸福を貴方に与える。
世には法則が存在し、我らはそれを自らの傍らに置き、共存する。
形無きものを感じることが出来る者は幸いである。


更新日:2017-02-19 22:15:37

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