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第十四話







夜。9時半過ぎ。ケンジの自宅前。

「こんな時間に押し掛けて大丈夫なのか?」

「大丈夫や(笑)」とリョウ。

・・・・・・いや、その笑い怖いんですが・・・・?

・・・なんか・・・嫌な予感がするぞ。。

ぴんぽーん

しばらく待つ。でてこない。するとリョウがまた鳴らす。

ぴんぽーん。

すると中から声が。「合言葉は?」


「僕は・・・・・・?」

「死にません!」とリョウ。

するとドアが開けられた。何のやり取りや?普通に入れんのか??ここは。

「よお!ケンジ。お前ひとりか!?」

「うん。家族は相変わらず帰ってこない」

「帰ってこないって?」どんな理由でやねん!

「家族みんな家でしててな・・・」とリョウ。どんな事情か知りませんが、

あまり関わりたくないな~・・・・・・

「で、俺に何か用?」とケンジ。

「お菓子をくれないとイタズラするぞ!」とリョウ。

ケンジ「え!?お菓子をあげないと俺のお尻を闇の組織にわたすって?」

・・・・・・・いやいやそんなこと誰も言ってません。

「二人して俺をついに闇に引き込ませるつもりだな!」

「おいおいケンジ」とリョウ。

「いくら友達でも俺のお尻はわたさん!」ガチャっ!!とドアが閉められた。

・・・・・・ハロウィンを知らないのか?ケンジは??

「どうする?」っとリョウ。

・・・・・・いやもうドア閉められたから絶対に開けられることはないと思う。

「帰るか」っとリョウ。

まったくの無駄足だったじゃん!

すると中からひそひそ声がする。リョウが。ドアの向こうの声を聴こうと耳を
あてると。

「どうやら通報されてるみたいや(笑)」とリョウ。

・・・・・・・お前らそれでも友達か・・・・?

「一応」

・・・・・・って心よむなや!

「逃げるぞ!」とリョウ。

「わかった」と私。

更新日:2017-02-17 02:00:22

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